305話 ページ1
甲斐の後に他の生徒も
Aとさくらの元に駆け寄り
全員で柊を引っ張りあげた
唯月「よかった…」
引き上げられた柊は
フラフラとした足取りで立ち
それを里見が支え
地面に置いてある眼鏡をとりかけた
そして、Aとさくらのいる方向に
体を向けた
柊「茅野、お前は本当に景山の手を離したのか？」
その言葉に涙を溜めながらも聞くさくら
柊「楽になると思ってその手を離したのか？」
柊がそう言うとさくらは首を振り
さくら「違います…
私は澪奈に生きて欲しかった
だからその手を離したくなくて
必死に掴んで…」
柊「な？そうだろ？
お前は離さなかったんだよ」
さくら「っ、」
柊「この小さな手で最後まで
精一杯景山を救おうとしたんだよ」
さくらの手を取りそう言うと
柊はAの方に体を向けた
柊「胡桃沢、本当にお前は
景山にトドメを刺したのか…？」
Aもさくらと同じく
目に涙を溜めながら俯いていた
柊「景山がお前のことを嫌いになったから
拒絶したと言ったのか…？」
Aは首を振り涙を流しながら
貴「…好きだからって…、
お互いが壊れるからって…
澪奈が何に苦しんで何を拒絶してるのか
知りたかった、教えて欲しかった
…澪奈が死ぬ前
今までありがとうって
一緒にいてくれて信頼してくれて
大好きだよって
もっと早く気づいてたら…」
柊「景山はお前を恨んじゃいない
景山はお前を壊したくなくて
大好きなお前を拒絶した
でも、その優しさが
お前の何かを壊した」
貴「…」
柊「でもな、誰が何を言おうと
お前は景山の親友で1番の理解者なんだよ
お前は景山を助けようとした
それだけだ」
柊がAの頭に手を置くと同時に
Aの中で糸がﾌﾟﾂﾝｯと切れたように
涙がポロポロと溢れてきた
柊「景山はお前らに
もっと自分を大切にして欲しかったんだよ
だからもう、自分を責めるな、いいな…？」
さくら「はい…っ！」
Aは頷きながら柊を見ていた
すると柊はAとさくらを
割れ物を優しく包むように
柊「よく頑張った」
そう言って抱きしめ、背中を優しく摩った
少しするとその手を離し
屋上の縁の部分に腰を降ろした柊
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LOVE - 感動しました！Huluで見れなかったから、嬉しかった！やっぱり3Aはいいね！ (2021年2月18日 20時) (
レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
かえで - 面白かったです！これからも頑張ってください！ (2019年8月20日 23時) (レス) id: 6fde324ad8 (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - Huruで見れなかった卒業式まで見れて最高です！！このお話最高すぎて、一気に読みました！！この小説大好きです！！！これからも頑張ってください！ずっーと応援してます！！！！！！！ (2019年4月18日 21時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 嬉しい！！Hulu見れなかったので全部読めて嬉しいです！！ありがとうございます！私この小説大好きです！！ (2019年3月31日 13時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます！ (2019年3月30日 22時) (レス) id: 06d458ee63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
x他2人 | 作成日時：2019年3月17日 13時
