王子と姫の物語３【夢色パティシエール】

137話 ページ40

貴「…バレンタイン？」


安藤「そう、バレンタイン」


花房「Aは樫野に何あげるの？」


貴「…何って？」


安藤「え？」


花房「あげないの？」


貴「毎年あげてるじゃん」


安藤「今年は特別でしょ？」


貴「？」


花房「Aはホント鈍感なんだから」


安藤「バレンタインは
世界各地でカップルの愛の誓いの日だよ？」


貴「…だから？」


「「(ｶﾞｸｯ)」」


花房「だ、だからって…」


安藤「はぁ…こんなに鈍感だったとは…」


貴「…バレンタインは
大事な人に送るものでしょ？
千にもさつきにもあげるよ」


花房「そうじゃなくて…」


キャラメル「Aは樫野と
付き合ってるんじゃないんですかぁ〜？」


貴「うん」


カフェ「バレンタインはこの日本だと
好きな人にチョコを送るってこと…だよね？五月」


花房「うん、そう」


貴「…」


安藤「チョコの他にもキャラメルとか
キャンディとかマカロンとかもあるらしいけどね」


パフェ「一つ一つの意味が違うらしいけどね」


貴「へぇー」


花房「でも、くっきーとマシュマロと
ケーキはダメだよ？
絶対あげちゃダメだからね」


貴「…なんで？」


プリン「クッキーは友達でいようねって意味で
マシュマロはあなたが嫌い
ケーキは特になしっていう意味らしいよ！」


貴「ふーん、変なの」


安藤「興味ないの？」


貴「…興味ない…って言うと嘘になる」


花房「興味はあるんだ？」


貴「で？ほかの意味は？」


キャンディ「キャンディは相手のことが好きだぞ」


キャラメル「キャラメルは一緒にいると安心する存在ですぅ〜」


カフェ「マカロンとカップケーキは特別な存在」


パフェ「バームクーヘンなんかは
幸せが重なり長く続きますようによ」


プリン「マロングラッセは
永遠の愛を誓う証だよ！」


貴「…でもさ」


「「「「ん？」」」」

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