王子と姫の物語【夢色パティシエール】 (ページ36)

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34話ページ36

樫野「で、A」

貴「？」

樫野「囲まれたぞ」

貴「え」

「Aいた！」

「Aー！」

「Aちゃーん！」

「Aたん！！」

「お！今日しろだ！」

「Aは純粋だからな」

「あそぼあそぼ！」

「今日髪縛ってないのー？」

「相変わらず樫野と同じ金髪だな！」

「Aちっちゃくてかわいい」

「いちごパンツと大違い」

気がついたら園児がすごい

Aちゃんに集まっていた

Aちゃんは樫野と床に座って

樫野の服の裾を掴んでいるが

女の子たちはAちゃんの髪や

ほっぺたを触っていて

男の子たちは樫野に掴みかかったり

Aちゃんのスカートを触ったり

手で遊んだりしている

ってかパンツ毎回見られてるの！？

私のあだ名いちごパンツになってるし！？

「Aー」ｷﾞｭｯ

貴「んー、なーに？」

Aちゃんは慣れたように

まだ樫野の服の裾を掴みながら

男の子を膝の上にのせる

「Aあったかい」

貴「ほっかいろ貼ってるからね」

「いいなー！」

貴「ミニほっかいろ触る？」

「触る！」

貴「はい」

「ぽかぽかだー！」

樫野「A、お前また
ほっかいろ貼ってんのかよ…」

貴「あったかいじゃん、ねー？」

「うん！あったかい！」

「樫野もAを見習え！」

樫野「俺は暑がりだ」

「Aは？」

貴「どっちかって言ったら寒がり？」

樫野「Aの場合は思いっきりな」

貴「そんな？」

樫野「おう」

「じゃあ、2人がギューって
すれば半分こになるね！」

「じゃあギューして！」

「はやくー！」

貴「まこちゃんぎゅー」ｷﾞｭｯ

樫野「ちょ、おま…」ｷﾞｭｯ

「ギューした！」

「仲良いね！」

「樫野ツンデレだ！」

樫野「どこでその言葉…」

「花房だ」

樫野「あいつ…」

すごい。馴染んでる…

園児達と仲良くしてる2人を見ていると

安藤くんと花房くんが

安藤「Aはここくるといつもあーなるんだよ笑」

花房「始めは樫野にベッタリだけど馴染むともうみんなで話してるよ」

そういった

天野「確かにすごいね
多すぎだと思うけど…」

花房「樫野とセットだからさらにね」

安藤「すごいよね笑」