21話 ページ23
Aは一太を落ち着かせるために
一太とよく遊んだ部屋に入る
貴「…いっくん大丈夫?」
一太「…」
Aはもう一度一太を抱きしめながら
貴「いっくんはケーキが嫌いでも
千のことは嫌いじゃないでしょ?」
一太「千兄は…なんで千兄は…
ケーキの学校に行っちゃったんだよ」
貴「…」
一太「小豆のとりわけもも
あんこの作り方も千兄はなんでも
教えてくれたじゃないか…」
貴「…うん」
一太「なんでもできる千兄と
一緒にお菓子を作るのが夢だった
なのに、なのに千兄は…
…ケーキ屋になるためにうちを捨てた
俺よりケーキの方がいいんだ
俺の夢をとったケーキなんて大嫌いだ!」
貴「…いっくんはさ
千の夢聞いたことある?」
一太「そんなの…ケーキ屋になることに…」
貴「…本当にそうかな」
一太「え?」
貴「…私も、お兄ちゃんは
ケーキ屋になるんだなって
思ってた
けど、お兄ちゃんはその夢を捨てて
家の跡取りになったの」
貴「いっくんはまだ聞けるよ?」
一太「…でも…」
貴「…じゃあ、ちょっとまってて」
Aは一太を残し部屋を出て
みんながいる居間に走って向かう
《バンッ》
「「「!?」」」
樫野「A!?」
貴「…ケーキ」
天野「ケーキ?」
貴「…千が作りたいケーキって何?」
安藤「なんで急に…」
貴「…千が本当に作りたいケーキ
今ここで作んないと
いっくんも千の気持ちも
空回りしたままだよ」
樫野「…珍しくAが
声張ってんだから
作ってみる価値はあるみたいだぜ」
安藤「うん、みんな協力してくれるかな?」
「「「「もちろん」」」」
そうして5人で力を合わせて
作った安藤が作りたいケーキ
Aは一太がまだいる部屋に向かう
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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月17日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご x他1人 | 作成日時:2018年11月22日 15時