王子と姫の物語【夢色パティシエール】

17話 ページ19

「おい！ケーキ豚！！」


天野「あーら？弟の一太くんよね？
誰かな？ケーキ豚って？」







下駄を脱いで居間に入り込む天野







それを見て呆れながらみるA









一太「お、Aじゃん！」


貴「んー？いっくんおはよ」


一太「A、ちょっと来て！」


貴「？」






首をかしげながら一太の方に進むA








すると








一太「…ケーキ豚よりある！」








そう言ってAの胸を掴む一太







天野「なっ！」


一太「ここは和菓子屋だ！
ケーキ屋になりたいやつに要はねぇんだよ！」







一太はAから手を離し言う







一太「とっとと帰れ！」


天野「どーしてそういうこと言うの？
一太くんのお兄さんだって
パティシエ目指してるじゃない！」


一太「に、兄ちゃんは…」


貴「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ





黙って一太の頭を撫でるA








不器用ながらも子供のことは







わかってることがわかる








すると








安藤「何やってるんだ？こんな所で
まぁいいや！ちょっと休憩しよう
一太もおいで
お土産のケーキもあるぞ？」


一太「…俺は！ケーキなんて大嫌いだ！！」


安藤「一太！！」


貴「…いっくん…」

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