王子と姫の物語【夢色パティシエール】 (ページ16)

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14話ページ16

天野「いいな
私も天王寺さんみたいになりたい！
お店で働いてみたい！！」

樫野「初心者が働けるわけないだろ
そもそも中等部の生徒じゃ無理だ」

天野「無理じゃないもん
私だって店員さんならきっと！」

樫野「店員だって
高等部の生徒しかなれねぇんだよ
まぁ、Aくらいになんねぇと
中等部生徒は無理だ」

樫野はAの頭を肘乗せのように

肘を乗せて言う

天野「え！姫乃さん店員さんなの！？」

貴「…たまにね」

花房「店員もだけど
ケーキも出してたりね」

天野「ええ！すごい！！
ねぇ！どーやったの！？」

貴「…天野には一生無理だと思う」

天野「え！？なんで！？」

貴「だって素人だしバカだし」

天野「――(-ω-;)―→ｸﾞｻｯ!!!」

樫野「要するに、完璧スイーツを
作れなきゃ無理だってことだ」

天野「えぇー！そ、そんなぁ…
やってみたかったのに…」

花房「そういうことならいいお店知ってるよ」

天野「ええ！？ほんとに！？
どこどこどこ？」

花房「安藤の家、和菓子屋だから」

天野「ええ！そうだったんだ！」

安藤「うん、週末は帰って
店を手伝ってるんだ」

花房「明日は僕も樫野もAも
行く予定だし
いちごちゃんも来るかい？」

樫野「花房！余計なことを…」

天野「ほんとに！？行っていいの！？」

安藤「勿論だよ、天野さんも
是非手伝いに来てよ」

天野「やったー！天野いちご頑張りマース！」

張りり切ってる天野

先程吹っ飛ばされた樫野に手を差し出すA

貴「…まこと大丈夫？」

樫野「っ、あいつ怪力バカだろ」

貴「まことが小さいだけだよ」

樫野「は！？俺よりお前の方が…」

そう言いながらAの手を使い立ち

顔を赤くする樫野

貴「？」

ｺﾃﾝと顔を傾けるA

樫野「…このくらいの身長差なら大丈夫か」

そう言ってAの頭をポンポン撫でる

貴「…それどーゆー意味？」ﾑｽ

頬を膨らませながら言うA

安藤「あ、また樫野がAいじめてる笑」

天野「え！ダメだよ！姫乃さんのこといじめちゃ！天使なんだから！」

花房「確かにAは天使だね
たまに堕天使だけど」

樫野「い、いじめてねぇし！」