彼女が死んだ本当の理由とは。６【3年A組】

【美術】 ページ7

真壁「よろしくな」


貴「よろしくね！」









美術の時間









お互いの似顔絵を








描くことになったA達









柊「影をつけると
もっとリアルにかけるからな」


「「「「はーい」」」」


香帆「お、Aは真壁とか！」


唯月「あんたら仲良いね笑」


石倉「とっくに復縁してたり…？」


里見「え、まじかよ」


貴「んなわけないじゃん！ね？」


真壁「な？」








顔を見合わせて笑い合う真壁とA









貴「んー、翔」


真壁「ん？」


貴「私の絵って上手い？」


真壁「え？笑」


貴「なんか、ピカソ超えてる気がする」


真壁「どこらへんが？」


貴「んー…」


真壁「A絵下手だよ」


貴「え！嘘だ！」


真壁「嘘じゃない」


貴「どこが！」


真壁「だって、この前
俺の似顔絵とか見せてきて
半分目飛び出てる絵だったじゃん」


貴「それはアートだよ！
ほら！ピカソでもするじゃん！
私とピカソは一緒！！」


真壁「じゃあ今何書いてんの？」


貴「翔の顔」


真壁「それじゃがいもじゃん笑」


貴「どこが！」


柊「胡桃沢、うるさいぞ」


貴「あ！ブッキー！ちょうどいい所に！
これピカソ並に凄いよね！！」









Aはそう言って









多分、真壁…だろうものを









描いたスケッチブックを柊に見せた









柊「…お前、ピカソに謝れ」


貴「え！なんで？こんな上手いのに！」


柊「顔の輪郭おかしいだろ」


貴「えー、ピカソの方がおかしいもん」


柊「今はピカソ忘れろ」


貴「なんで？」


柊「今は似顔絵だから
芸術を求めていない」


貴「えー…じゃあピカソも
似顔絵下手なのかな」


柊「だから…まぁ、頑張れ」









柊はAの頭に手を置いて









再び皆を見ながら美術室を回る









真壁「ほらな」


貴「む！翔だって下手じゃん！」


真壁「どこがだよ笑」


貴「ほらここ！」


真壁「これが普通なんだよ笑」


貴「じゃあ私も普通！」


真壁「はいはい笑
それより昨日の深夜番組見た？」


貴「見た見た！すごかった！」


真壁「だよな！」







話しながら似顔絵らしきものを描く









Aと真壁

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