彼女が死んだ本当の理由とは。【3年A組】 (ページ28)

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27話ページ28

貴「澪奈が死んでから
澪奈の場所にいようとする
あんたにムカついた
澪奈が死んで当たり前のように
隣にいようとするあんたと
一緒にいたくなかっただけ
合わないのになんでそこまでして
一緒にいたがんのかもわかんないし」

さくら「でも…おかしい
なんで皆をとめなかったの？」

貴「それあんたが言う？笑
確かに隼人の"死んで当然だ"は
言い過ぎだと思うけど
なんでさっきキレたのに
澪奈が言われてる時何も言わなかったの？」

さくら「それは」

貴「あんたも私もただ
誰にも嫌われたくないただの偽善者なんだよ」

さくら「でも」

貴「認めなよ！！
自分は偽善者だって
自分の都合で人を選ぶんだって
人に合わせるんだって」

さくら「ちが…」

貴「違わないよ」

Aはそう言って視線を柊に変えた

貴「これで満足？」

柊「あぁ、それでもお前は
他の奴らと同じよう茅野が
死ねばいいと思ってんのか？」

貴「死にたいなら死ねばいい
そう思ってるよ
っていうかこいつじゃなくて
私を殺せばいいじゃん」

甲斐「おいA！！」

香帆「何言ってんの！？」

貴「ぞくぞくさせてよ
生きてることを自覚させるために」

唯月「Aあんた正気！？
死ぬのよ！？」

里見「馬鹿な考えなんてやめろ！！」

甲斐「Aは絶対死なせねぇ」

柊「ﾊﾊﾊｯ」

須永「何が可笑しい！？」

柊「お前ら
揃いも揃ってクズだな！！」

中尾「何だと？」

柊「自分が助かれば
他人がどうなっても構わない
イカれてるねぇ
どうしてそんな…
貧しい考えが生まれるのか
モラルの欠如
アイデンティティの拡散
要は中身が空っぽなんだよ！！」

全員「……」

貴「じゃああんたの中身も空っぽでしょ
こんなことしてただで済むって思ってんの？」

柊「思ってないさ
お前達はさっきの茅野を見て
何も思わなかったのか？
景山の死から目を背けてた自分を奮い起たせて向き合おうとした茅野を何も思わなかったのか！？
胡桃沢の言うことは間違ってない
けどそれでも茅野の言ったことがわかんないのか！？」

「「「「「…」」」」」

柊「過去の自分が今の自分を作る！
だから過去から逃げてるお前も！
お前も！！お前も！！お前もだよ！！
極めて幼稚なガキのまま
成長が止まってるって訳だ
そんな奴らが一体何から
卒業するって言うんだよ！！」

柊はそう言って目の前の机を蹴った