ワンコ系少女【暗殺教室】 (ページ22)

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21時間目ページ22

Aside

お風呂から上がり

用意された旅館の浴衣を着て

ゆきちゃん達とゲームしたり

ゆーまたちと卓球したりして

喉が渇いたと言って

前髪をかきあげながら自動販売機に向かうと

自動販売機の前で

何を飲もうか迷ってるカルマがいた

自分の気配を消すようにして

カルマの後ろまで行くが

珍しくカルマが気づいてない

それを見て私は

カルマの後ろから

《ﾋﾟｯ》

れもん煮オレを押す

するとバッと後ろをむくカルマ

貴「やっほ〜！」

カルマ「…A」

カルマは少し話そうと

自動販売機の近くの

椅子に座りながら言ってくる

私はそれを横目で見て

自動販売機に売ってるいちごオレを買い

カルマの隣に座った

ストローをパックに刺しながら遊んでいると

カルマ「…A」

カルマに声をかけられた

その声は少し震えていた

貴「ん？」

カルマ「…ごめん」

貴「なにが？」

カルマ「…俺がもう少し早く行ってれば…」

いつも強気なカルマが

こんなに弱ってるのを見て

すごい驚いた

貴「…カルマは悪くないよ」

カルマ「でも…あの時のA
すごい震えてた」

貴「…正直あの時はすごい怖かった
でも、あの時にカルマ達が来なかったら
もっと私自身怖い思いしてたんだと思う
だから、感謝しかしきれないよ」

カルマ「…」

貴「そんな弱気なカルマ好きじゃないよ！」

カルマ「…え？」

貴「私の知ってるカルマは
すごく強気で意地悪で
でもどこか優しいの！」ﾆｯ

カルマ「…はは笑
Aにここまで言われるとは
俺も弱ったもんだね」

貴「そーだよ！」

カルマ「俺、強くなって
A守るから俺の事見ててね？」

貴「見てるー！笑」

カルマ「やっぱAには適わないや」ﾎﾞｿｯ

カルマの最後にボソッと

呟いた言葉の意味は

よくわからなかったけど

強気なカルマに戻ってよかったと思った