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03p ページ5

「な、んだ・・・あれは・・」

俺は畏れを抱きながらも、心の中から溢れ出てくるような得体の知れない好奇心から。1歩また1歩と近づいていった。

ドサッ

途中もっていた荷物を落とした。だが、それに構わずに歩を進めた。それほどに魅せられていたのだ、あの赤い光に・・・
ふらふらと、歩み寄る。
すると、段々とその形がハッキリとしてきた。赤い光は、輪郭をかたどっていた。ソレは宙に浮いていて、その形はこの世の者ではなかった。人間でも、動物でも、無い。悪魔のような翼が生え、頭部と思われる部分に角らしにものが2本生え、下半身に足は無く、幽霊のようだった。光の内側は黒かった。いや、黒なんてものでは無い、そんな生ぬるいもではない。闇だ。漆黒だ。
俺は息を呑んだ、これは現実なのかと。

パキッ

「!しまっ」

バッ
とっさに口を押さえたが、遅かった。ソレはゆっくりと振り向く。
最悪だ、思わずあとずさってしまって音を立てただけならまだ何とかできたかもしれない。だが、声をだしてしまっては・・・
完全にこちらを向いたソレには、目がついていた。思わず見とれてしまうかもしれない宝石のような真っ赤な目が2つそしてニタリと、目と同じくらい真っ赤な口を開けたかと思うと、右の翼のような部分をすばやく動かした。

殺られる!

瞬間的にそう思ったが、目を瞑ることしかできなかった。

ガキィ

何かがぶつかるような音がして、恐る恐る目を開ける。月明かりに照らされ一瞬だけきらめいたのは。刀だった。

ズン

刀だ少し沈んだ。

?「くっ何をしている!早く逃げろ」

そういわれ、やっとと我に返った。刀の持ち主を見たが、ソレが邪魔してシルエットも分からない。

?「早く逃げろと言っているの!それとも死にたいのか!」

その言葉で俺はようやく動いた。そして走った

「ギエエエエェェェェェェェ!!!!」

耳を裂くような叫び声が聞こえて振り返ると、ソレは2つに裂け、間から刀の持ち主のシルエットが見えた。

それは確かに、女の子だった。


#・3・#


ドサ...

俺は部屋の電気をつけないまま、電池が切れたようにベッドに倒れこんだ。

「・・・一体、何だったんだ・・・」

漆器の出来事は夢だとしか思えない。だが、静寂の中でひときわ大きく、異常に速く聞こえる自分の心臓の音と、全てを繊細に思い出せるあの映像が、現実であったことを物語っている。

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胡麻(プロフ) - 久しぶりー!頑張れー!! (2012年3月22日 9時) (レス) id: afb61e7265 (このIDを非表示/違反報告)
久留里☆(プロフ) - はい。変えましたぁ(−x−)ホントワカえたくなかった・・・・(泣) (2011年10月24日 21時) (レス) id: 2f46ad6b04 (このIDを非表示/違反報告)
久留里☆(プロフ) - ごめんねごめんね名前変えた。 (2011年10月22日 19時) (レス) id: 2f46ad6b04 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ☆(プロフ) - 冠雨>あ、わかった?わかった?! (2011年10月8日 17時) (レス) id: 482cbe4cb3 (このIDを非表示/違反報告)
冠雨(プロフ) - おもちゃ、ですかね?はパイナップルj(((  気分で切られるのか〜ヤダよwあ、でも鬼狩りの際に死んだら同じだよね〜ww (2011年10月7日 22時) (レス) id: 3181ee4fb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久留里辞典 | 作成日時:2011年9月19日 14時

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