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第六話 ページ7
sideA
奪われたはずの感情は、
気が付けばどこにもなくなっている。
手に触れた瞬間に、
消えてしまう。
あの人に、奪われた感情は、
何処に行ってしまったのだろう。
例えすべてを失っても、
世界中を敵に回しても、
あの人は、
私の腕を、離さないだろうか?
避難された私のいる部屋は、
ただ、静かなだけだ。
その静けさをかき消すように、
トントン
ノックオンが聞こえた。
ドアノブを回す手に、
なぜだか、力が入る。
光が差し込む。
目の前には、
考えていた人が立っている。
「遅くなってごめんね。A」
怪盗テイラー____。
いや、私が、待ち焦がれていた人が、
微笑みながら、待っている。
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作者名:#すとぷり#浦島坂田船#そらまふ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/owie/
作成日時:2018年10月13日 12時