検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,309 hit

第六話 ページ7

sideA


奪われたはずの感情は、


気が付けばどこにもなくなっている。


手に触れた瞬間に、


消えてしまう。


あの人に、奪われた感情は、


何処に行ってしまったのだろう。


例えすべてを失っても、


世界中を敵に回しても、


あの人は、


私の腕を、離さないだろうか?


避難された私のいる部屋は、


ただ、静かなだけだ。


その静けさをかき消すように、


トントン


ノックオンが聞こえた。


ドアノブを回す手に、


なぜだか、力が入る。


光が差し込む。


目の前には、


考えていた人が立っている。


「遅くなってごめんね。A」


怪盗テイラー____。


いや、私が、待ち焦がれていた人が、


微笑みながら、待っている。

最終話→←第六話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:#すとぷり#浦島坂田船#そらまふ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/owie/  
作成日時:2018年10月13日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。