【とし.みつ】からっぽ【東海オンエア】 (ページ9)

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朝目覚めると、隣にとしみつさんはいなかった。

そして、何も纏っていない。

…としみつさん、怒ったかな。

私どうかしてるのかな、

出会ったばかりの男性を誘惑して。

あほくさい。

としみつさんは出ていったのかな、

．

初めてだったのかな。

私に触れる手つきが怖いくらい優しかったし

キス、あまり上手くなかった。

でも、どんな男よりも優しく抱いてくれた。

…思い出すだけで、恥ずかしいぐらい。

やっぱり恥ずかしくて、布団にもぐりこんだ。

．

「…まだ寝てるのか、

この後ってどうすりゃいいんだ」

としみつさんの声が聴こえる。

足音が近づく。

「…Aさん、起きてます？」

布団をポンポンと優しく叩き、小さい声で私の名前を呼ぶ。

寝起きを装い、もぞもぞと動いた。

「…ん…、ぁ、はい…」

肩にバスタオルをかけたとしみつさんが、また私から目を逸らす。

「…はよっす」

「…うん…、シャワー浴びてくるね」

「うす」

裸のまま、シャワー室へ向かった。