【あほの坂田】化けだぬき症候群【うらたぬき】

２０話 ページ23

いつもの様に優からのお迎えを待っていたけど、来なかったから１人で行く事にした

風邪でも引いたのかな……

いつも昼休みの時は優とイチャついてたからやる事無いし、センラ君の所にでも遊びに行こう。そうしよう。

「今日センラ休んでるで？」

センラ君の教室で開くと即答された

「何か知ってる？」

「ん〜……。朝LINEしたんやけどな、既読もつかん」

「そっか。ありがとう！」


優もセンラ君も休んでるのか……

ヒマなんだけど……！！

キレてもしょうがない、昼寝しよう

私のイスに座り、腕を枕代わりにして寝ようとした時

ドアを勢いよく開ける音がした

「Aさん！！」

咲夜さんの切羽詰まった声に寝れなかった

「どうしたんですか？」
「どうしたとか聞かんでついてきてや！！」

また咲夜さんの家行かされるのかな

＿＿＿＿＿＿＿＿

咲夜さんについていって来たのは優の家

インターホンも鳴らさずドアを豪快に開ける

どれだけ焦ってるんだろう

こっちこっちと小声で手招きされる

咲夜さんが平凡なドアを静かに開けると

「うらさん……好きやで……？」

「何言ってんの？俺の方が好きやしぃ」

聞こえた声の内容より言った人に驚いた

「さかたん……？」

「『センラ君』も忘れんといてや」

やまだぬき状態のままのうらたんを取り合う２人

「前までなら優って呼んで欲しかったけど……もうええわ。うらさんだけやねん。ホンマに好きになれたんは」

この異常としか言えない空間で、私はたった１つの事しか考えてなかった


「うらたんは私のだから！！！」


そう言って私はうらたんを抱き上げてキスをした

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