【あほの坂田】化けだぬき症候群【うらたぬき】

９話 ページ12

無心で、というよりかは昨日の記憶が出てくるのを必死に消しながらお風呂に入る

……半ば強制的だったけど、うらたんはさかたんの家に残った
その事実が心に刺さる
友情の方が、恋人より友人の方が大事なの？

なんでそんな事思うんだろう
そんなの人の自由じゃん。
我ながらメンドクサイ女だと思っても、そう言い聞かせても思ってしまう

＿＿＿＿＿私の事好きじゃなくなった？


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


「……メンドクサイから単刀直入に言う」

「んー？」

余裕綽々の顔に腹が立つけど気にしない


「Aの事取る気？」

「……Aちゃんは断われへんよ。優しいから」

まるで答になってない

「それにな、さっき言った事も本心。坂田家のみんなもいい子やし、俺とAちゃんが付き合ってても炎上せんと思うから」


さかたは何も間違った事は言ってない
Aがどんな性格かなんて俺が１番知ってる
だけど俺の醜い嫉妬心はそれを酷く拒否している


「明日が楽しみやね！」

気が済むまで話したらしい

「ああ」

どっちがフラれるのか楽しみ

＿＿＿＿＿＿＿


ピィィィィィンポォォォォォン


「おはよーAちゃん！」
「おはようさかたんうらたん」
「……おはよ」


明らかに答を楽しみにしているさかたん

２人を見比べながら言う



「……偽告白、受けさせていただきます
　よろしくね、さかたん」

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