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ノックもせずガチャっとドアを開ける。
まあ、今さらノックしてもね。
お取り込み中だったら申し訳ないけどさすがに学校前の朝からやらないでしょ？？←
「せーふーなー」
SE「ん………」
「せふな今日のAは一味違うよ」
SE「……は、、…」
「ねえ学校遅れるよ」
なんて言いながらもベッドに座って漫画を開く。
せふなの家に来たときは少年漫画、せふなが家に来たときは少女漫画。
じょんいなは小説。ああ見えて小説。あれでも小説。←
「何これ新刊じゃん、買ったら教えてよね」
SE「昨日読み終わったんだよ」
「あ、起きたんだ」
SE「俺今日休む」
「は？何で」
SE「寒いしだるいし眠い」
「クズかよ、せっかくAがこんなに可愛くしてきたのに」
とベッドから立ち上がって、せふなが見てることを確認してくるりと回る。
「ど？可愛いでしょ？、ね？」
SE「何でいきなり」
「彼氏作りに専念するため、じゃあAさっそく探しに行ってくるね、レポート明日までだからね」
後ろを向いてドアを開けようとする。
SE「やっぱ俺も行くからまって」
「なんだし、じゃあ早く起きてAはこれ読むから」
またベッドに座って漫画を開く。
行くと言っておきながら全然ベッドから出ようとしないせふん。
「せふな？」
SE「ん？」
「な、にしてんの」
SE「ん？」
すっとぼけたような顔をしてAの腕を引っ張って無理やり布団の中に引きずり込む。
何で抵抗しなかったの自分、バカですか？
まあ抵抗したところであんな強い力に勝てるわけないけど、
とりあえずまた寝ちゃって遅刻しませんように。
「二度寝するの？」
SE「しないよ」
「起きないの？」
SE「起きるよ」
「じゃあなんで」
SE「寒いから」
そう言って隣からぎゅーーっと抱きしめてくるせふん。
SE「俺やっぱりAが隣で寝てないとぐっすり寝れない」
「なにそれ」
SE「Aとお昼食べないと味しない」
「それはない」
SE「Aと一緒に帰ってこないと迷子になる」
「それもない」
SE「Aと話してないと、なんか苦しい」
「Aも」
SE「え？」
実は昨日あんなにむかついておきながら、せふな何してるんだろう、もう寝たのかな、せふなアイス食べに来ないかなとかずっと考えてたし、癖でせふな、あれ取ってって何回も言ってた。
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作者名：しうまん | 作成日時：2018年4月3日 6時
