イロトリドリ part3 **

♯87 ページ8

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千晃side



宇野ちゃんとリーダーが付き合うことになってビックリしたけど、特別意外ではなくて。



なんとなく2人の間に流れてる空気がそんな感じだったから。





｢はい、ではさっそく。｣



仕事が終わって宇野ちゃんに事情聴取ってことになったから、宇野ちゃんの家にお邪魔してる。



千「リーダーの事、いつからすきだったの？」



実「いや、うーん・・・。気になりだしたのはたぶん3年前くらいかな？」



｢すきだと思ったきっかけは。｣



実「前の彼にフラれたときに、話聞いてくれて、それで、かな。ありがち？」



ありがち〜。でも分かる〜。ってうんうん頷くひな。



千「ひなはさ、気づいてたの？」



｢あー、うん。結構前から(笑)｣



実「こんなこと自分で言うのもなんだけど、直也くんも・・あの・・・私の事・・・」



｢ふは。実彩ちゃん真っ赤(笑)それは直くんに直接聞いた方がいんでね？｣



でもまあ直くんが実彩ちゃんの事すきなのにも気づいてたよって。



なんでこの子はこんなに人の気持ちに敏感なんだろう。



千「よく見てるね〜ひな」



｢みんなの事だいすきだからね！｣



こういうところ。ひなのこういうところがみんなを虜にする。



千「私、ひなを彼氏にしたい。いや、彼女かな。」



実「私も本当にそう思う。」



2人とも彼氏いるべよ！ってクシャっと笑って、実彩ちゃんトイレ借りるねって立ち上がるひな。





実「ひなの笑顔ってさ」



千「にっしーに似てるよね」



同じこと思ってた！って宇野ちゃんとハモる。



実「早くにっしーとくっつかないかな。」



千「両想いなのバレバレ。」



実「まあでも、その陰で泣く人もいるんだよね。」



・・・真司郎。



千「真司郎の誕生日、2人で過ごすって聞いたよ。」



実「きっとその時告白するんだろうね。」



全員の恋が上手くいけばいいと願うのに、どうしたってそうはいかなくて。



実「でも、真司郎でもにっしーでも、ひなを幸せにしてくれるのには変わらないから。」



千「それもそうだよね。」





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