♯105 ページ26
.
隆弘side
まずい。
ハワイになんて来るんじゃなかった。海に入るなんて言わなければよかった。
水着に着替えてきたひなたを一目見てただただ後悔した。
ひなたはスタイルが良いから、衣装を着る時とかも結構露出が多めで、割と見慣れてたはずなのに。
隆「まじかよ・・・。」
ひなたの水着姿は、男ならきっと誰もが見惚れる。
もちろん俺も例外ではなく。
光「おひな・・・」
こいつも見惚れた内の一人らしい。
隆「・・・日高は見んな。」
光「は?・・・あー、はいはい。怖い怖い(笑)」
本当は日高だけじゃなく、他のメンバーにも、他の男にも見せたくない。
・・・独り占めしたい。
俺の腕の中に閉じ込めておきたい。
隆くんって笑ってほしい。
「隆くん?」
隆「え!?うわ!!ひなた!!!」
「・・・なにそれ。お化け見たみたいじゃん。」
・・・やっちまった。
頬を膨らませて拗ねるひなた。
でもさ、そんな格好したすきな子が突然目の前に現れてみろよ。
「隆くんのばか。・・・秀ちゃん、飲み物買いに行くべ」
そう言ってひなたは秀太と行ってしまう。
隆「あ〜〜〜〜もう。」
真「・・なにしてんねん。」
隆「與か・・・」
真「そんなんしとったらひなちゃん攫ってくからな。」
隆「・・・俺かっこわるいよな。」
せやなって言う與。
すきな子の前でくらい、かっこいい自分でいたい。
隆「・・・行ってくる。」
秀太と2人で買い出しに行ったひなたの後を追う。
隆「・・・ひなたっ・・・!」
俺が名前を呼ぶとすぐに振り返ってくれるひなた。
秀「・・・っあー、西島。俺トイレ行きてーから、ひなたと飲み物買ってきてくんね?」
じゃ、頼んだぞ〜って言ってトイレとは逆の方向へ歩いていく秀太。
サンキュ。
「隆くん?どしたの?」
隆「・・・避けてたわけじゃない。」
「え?」
隆「ひなたの事、避けてたわけじゃないから。」
キョトンとした顔でこっちを見るひなた。
「そっか!んなら良かった!」
隆くんに嫌われちゃったのかと思った!ってパッと笑顔を咲かせる。
その笑顔がどうしようもなく愛しくて。
隆「ひなた、今日さ、夕方俺に時間くれない?」
.
180人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - すごくよかったです! (2020年1月11日 12時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユカ | 作成日時:2017年5月8日 19時