死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ49)

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生存96日目ページ49

二人が手合わせをしている間に自分の手当をしていた

『地味に痛いんだよな…』

薬を塗って、包帯を巻いて、

我ながら手際がいいと思ってしまう

「大将って本当に手当ての手際いいですよね」

『わ、…びっくりした…もう終わったの…』

集中して手当てをしていたせいか、コビーたちが自分の元に来ていることに気付かなかった

「さっきの海兵たちも手当してましたよね」

「だいぶ前ですけど、僕のも」

『……上司が船医だったものでね』

二人からの視線をひしひしと感じながらも、残りの手当を終わらせてしまう

『よし、さっさとやっちゃおうか』

「本当に大丈夫なんですか？少しふらついてますけど」

心配の声をかけられるけれど、やると言ってしまった以上引き返すことはしたくない

「今日もよろしくお願いします！」

『、…こちらこそ』

何度目か分からない対峙

怖がっていたあの頃と比べると全く違う

『ほら、ここまで？』

「まだ、…です！」

最初は面倒で、どうして自分が…と思っていたこの鍛錬も

二人の成長が少し嬉しくて、楽しみになっていた

「そういう大将こそ…」

『、…ぅわ！』

呑気に懐古していると、コビーの攻撃をもろに食らってしまった

「やっと捕まえた…！」

倒れこんだところを追い込まれてしまった

『ち、ちかい…！』

遠くからヘルメッポの冷やかしが聞こえてくる

まさか押し倒される体制になるなんて思ってもいなかった

じじいとの手合わせでかなりの体力を使ってしまったとはいえ、不覚を取ってしまった

『へぇ…やるじゃん』