別れ ページ37
全ての力を使って赤犬を倒そうとした
親父から強く感じる、怒りの感情
そんな中姿を現したのは
『…、おまえ、』
あの顔、特徴的な笑い方
間違えるわけが無い
「黒ひげ海賊団!?」
反射的に動きかけた足が、親父の一言によって止められてしまった
「マルコ、A手ェ出すんじゃねェぞ」
限界なんてとっくに超えているはずなのに親父は黒ひげに攻撃をくり出した
それでも、
「やっちまえ!!」
銃口を向けられてそのまま銃弾を浴び続ける親父
信じられない光景に言葉を失った
銃声がやんだ頃、微かな声で親父が声を上げる
ひとつなぎの大秘宝は存在する
ただそれだけを言い残してこの世を去っていった
「おい!船長命令を忘れたのか!走れ!!!」
『……』
返事なんてできなかった、
とにかく走った
こうなってしまったからには、倒すべき相手はただ一人
『…赤犬、こっち』
私が赤犬に追いついたときには、なぜかジンベエとルフィは空を漂っていた
『あれはバギーかな』
「紅き氷…」
きっと私がここにいることで赤犬は私に標的を移すだろうと思っていた
「貴様も兄と同じ道を辿らせちょる」
『兄と同じだなんて、本望だよ』
私の背後にいる皆からは、私も逃げるように言われる
『…いやだ、絶対に逃げない』
家族を奪ったこと、絶対に許しはしない
そして、ルフィたちに逃げる時間を作り出すために
少しでも時間を稼げ、未来に託せ
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作者名:紅 | 作成日時:2021年11月1日 0時