死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ35)

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航海36日目ページ35

それでも、船長命令は守らなければ

ここまでしてきたこと、親父の覚悟

無駄にするわけにはいかない

『……』

「……」

流石双子というべきか

私とエースは全く同じタイミングで親父に頭を下げた

「…おれが親父でよかったか」

どれほど感謝してもしきれない

『そんなの…』

「勿論だ…！！」

後ろは向かない、船を目指して走り続けた

＿所詮敗北者

そんな言葉が聞こえてくるまでは

「敗北者…？取り消せよ」

並べ連ねられた言葉は特にエースを怒らせるのに十分だった

マズい

それでも、私の本能がそう警告していた

『エース、のっちゃダメ！』

「それでも…！」

赤犬の挑発にのってしまった

マグマを操る赤犬に、炎と氷が太刀打ちできるはずがない

「貴様ら兄弟は絶対に逃がさん！！」

そう言い放ち、エースから今度はルフィへ目線を移した赤犬

『くっそ…！！』

限界が来ていたルフィはもう足がおぼつかない状態だった

「ルフィ！！」

狙いを定めた赤犬が振り下ろした拳

「え、」

『あ…』

それはルフィには当たらず、

エースの体を貫いた