死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ33)

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航海34日目ページ33

咄嗟だった

怒りで頭に血が上って、声を張り上げた

『やめろ！！』

「やめろ～～！」

刹那、周りを取り囲んでいた海兵たちが次々に倒れていった

『こ、れは…』

「覇王色の覇気…！」

私だけじゃない、ルフィも

無意識に飛ばしてしまったようだ

『でもこれで…隙が出来た！』

「行こうA！」

『うん、…行こう！』

海軍の矛先が親父に向いている、

加えて沢山の援護

目的地まであと少し、残るは…

"英雄"と"知将"

幼いころから拳骨を食らい、嫌々言いながらも鍛えてもらった

手を下すなんて、気が引けてしまったけれど

越えなければ、兄は救えない

『ごめん、じぃちゃん』

海賊と海軍なんて相容れない存在

なんて残酷なんだろう

心が痛かった

英雄が倒れた以上、最後の砦は海軍元帥のみ

「私が逃がすと思うな」

初めて見た能力

海軍を統率する実力者、大将よりもはるかに強いのは明白だった

『…これだとやられる！』

自分と皆を守るために氷の壁を作り出す

それでも圧力に負けて割れてしまった

『く、っそ！』

衝撃で処刑台は傾き、私たちは真っ逆さまに落ちていった