死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ31)

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航海32日目ページ31

目の前に立ちはだかる三人の大将

『……』

これまで対峙してきた敵の中では群を抜いて確実に強い

さて、どうしたものか

ジッと相手の出方を見ていれば、思いもよらない言葉が耳に入ってきた

「作戦はほぼ順調、速やかに刑を執行する」

紛れもない、海軍元帥センゴクの声だ

『へぇ…順調ねぇ』

自分でもわかるぐらいに怒りが込み上げてくる

大将に構っている暇はない

『待ってろ兄さん、』

今思えば、自分より何倍も強いのにどうして素通りできるなんて思ったんだろう

「行かせないよ～」

素早く飛び上がり、エースに近づこうとした私に黄猿が攻撃を仕掛けてくる

『がッ…』

どんなに速いスピードであっても、光には勝てない

「妹もこんなもんか」

「あらら、お顔はいいじゃないの」

『うるせぇ…』

うずくまる私を前に、余裕の表情を浮かべる三人

口から漏れた悪態は、きっと耳にも入っていない

「この子どうするのよ」

「火拳と一緒じゃ」

私には一切目もくれない

でも、私は一人じゃない

こちらにやってくる気配はあの子だ