死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ30)

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航海31日目ページ30

親父は囲んでいた氷の壁を壊し、退路を導き出した

「おれと共に来るものは命を捨ててついてこい！！」

"海賊なら、信じるものは自分で決める"

親父の言葉にまた力をもらってしまった

動き出した親父に続いて、他の海賊もマリンフォードを駆けていく

『…大将たちは高みの見物ね、腹立たしい…』

もう少しで大将の所に届く、後ろに続くみんなも…

そう油断していた

『な、なにこれ、…』

現れたのは、高く頑丈な壁

「"包囲網"というのかこれか…！」

これでは行きたくてもこちらに向かうことが出来ない

追い打ちをかけるように、赤犬が攻撃を仕掛けてモビーディック号がゆっくり海面に沈んでいった

恐らく大将に一番近いのは私

私がなにもやらないでどうする

「一匹侵入していたか」

『…みんながここまで連れてきてくれた』

一番最初に私に気付いたのは赤犬だった

「お前も、兄貴と同じくここで死ぬか」

絶対にみんなはあの包囲網を突破してやってくるはず

だから、私は少しでもみんなに道を開きたい

『…兄さんが無事に戻ってきてくれればそれでいい』