死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ29)

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航海30日目ページ29

『みんなルフィを狙って、…』

私は走り続けた

どんなに海兵が来ようとも、どんなにつらくても

『足を止めるな…、道を拓け…！』

少しでもルフィがエースの元へ行きやすくなるように

『…、親父？』

そんな時嫌な予感がした、

ふと振り返って見えたのは信じたくもない光景

親父に突き刺さる一本の刃

『なんてことを…、！』

"海軍と話はついている" "傘下の海賊団船長の首を売り、引き換えにエースの命を買った"

スクアードの言い分はそうだった

確かに、海軍の多くは傘下の海賊ばかりを狙っている

『仕組まれたか…』

親父の刺された箇所からは血が止めどなく流れ続ける

『ただでさえ体調がすぐれていないのに…』

親父にところに戻ろうかと思った瞬間に

「…とんでもねぇバカ息子だ、…バカな息子をそれでも愛そう、…」

確かにそう耳に入った

私が戻る必要も心配も全く要らないみたい

エースだけが特別なんかじゃない

親父にとってみんなは家族

つくづく、親父に出会えたことを感謝しなくちゃいけないと思わせてくれる