死にたがりの海軍大将 3【ONEPIECE】 (ページ26)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:58,006 hit

航海27日目ページ26

『……』

「…あの、…」

蝶が遠くに小さく見えるようになったところで声をかけられた

「な、なにをしたんですか」

『は？蝶を飛ばしただけ…』

声をかけてきたのは先ほどの海兵たち

『…ずいぶん最近に会った気がするのにね』

「今度は覚えてましたか…」

さすがに会ったばかりの人を忘れるほどではない

『…仲間を呼ばないのは情けでもかけてるの？』

「いえ…違います」

『それに、ここは海賊も海兵もほぼいない…逃げてるの？』

「違います」

私の質問には否定の答えしか返ってこない

俯いた顔からは表情は読めなかった

『逃げることは恥ではないよ、一つの選択肢だし…』

「僕は海兵として…戦うためにここにいるんです」

微かに感じる戦う闘志、油断は禁物

『じゃあ、私はその海兵を倒さないとね』

「…！、望むところです」

出来るだけ怪我をさせないように

この子は傷つけてはいけない気がした