生存9日目 ページ14
『……やっべ、…寝ちゃった』
目を覚ました時にはもう既に日は沈んで暗くなっていた
きっと真夜中なのだろうか
外からの音は一切聞こえない
『なにこれ…』
肩にはご丁寧にブランケットが
これからまた寝直そうとしてもぱっちり冴えた目はどうにもならない
『散策しよ』
気分転換に扉を開けて外へ向かって足を運んだ
潮風が吹いて私の髪をなびかせていく
『ほんとに要塞だな…』
前の本部とはかなり違っていて驚きしかない
『逃げる隙も死ぬ隙もないじゃんか〜』
塀に腰掛けて空を見上げると綺麗な星空が広がっていた
『……』
よく甲板に出てエースと一緒に星空を眺めたものだ
マルコから早く寝ろって怒られたっけか…
今はもう叶うことの無いこと
もうただの思い出になってしまった
『っ、……なんで、…私だけ生き残っちゃったの…』
瞳から溢れた涙が頬を伝って落ちていく
『ここから落ちれば、…』
座っている塀の下は断崖絶壁
腕に力を入れて体を前へ倒した
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作者名:紅 | 作成日時:2021年6月16日 10時