生存38日目 ページ43
ほらまた、
自分を惨めだと言いながら自虐的に笑う大将
僕はそんな笑みを見たいわけじゃない
「惨めだなんて言わないでください」
咄嗟に出た言葉
『今の私なんて、惨めって言葉がお似合いだよ』
目線を新聞から僕へ向けて冷たい返事を返されてしまった
『だいたい…お前があの時私を庇わなければ…今ここに私は居なかったのに…、!』
あの時…きっとマリンフォードの時の…
『潔く家族の元に行けると思ったのに!』
僕を見つめる瞳は瞳孔が開いて怒りをあらわにしている
「A大将を庇ったことを僕は後悔していません」
大将の流れに飲まれるわけにはいかない
「もうこれ以上、傷つく姿を見たくなかったんです」
僕が止めたのは、戦争をやめて欲しかったからのが第1の理由だけど
もうひとつの理由はそれだった
家族を奪われた怒りと仲間たちを守らなければという使命感
自分も傷ついていたはずなのに
それでも海兵相手にひるまなかった姿は今でも忘れられない
『それでも…誰も守れなかった…、ルフィだって…』
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作者名:紅 | 作成日時:2021年6月16日 10時