70, 短時間 ページ30
「おいおい…この短い間で何があったんだ？」
「………」
ニンファが出て行ってから数十分。
ドフラミンゴは、Aを繋いでいる部屋にやってきていた。
「…向日葵みたいな、襟の服を着た……男の人が来た…」
「ディアマンテか」
変わらず鎖に繋がれているAは、数十分前と打って変わり、傷だらけで血が滴っている。
俯いたままのAが上げた特徴に、ドフラミンゴは思い当たった人物を零した。
つまりはこの数十分の間で、暇潰しなのかなんなのかは定かではないが、部屋にやってきたディアマンテにAはいたぶられたのだろうとドフラミンゴは考える。
「フッフッフッ…まあいいさ。歌姫…いや、シャーロット・A、おれの仲間になるつもりはねェか？」
「……思い出したの…ずっとどこかで聞いた名前だと思ってた…」
笑いながら問いかけられた問に、Aは反応すること無く、独り言のように呟いた。
その様子に、ドフラミンゴも不可解そうな声を漏らす。
「…昔、"あの"小さな檻に入れられてた時に…1度だけ来たことがあった……いけ好かないやつ…皆が笑う中で、私を"可哀想だ"と"解放してやれ"と叫んでいた……」
淡々と、ただ淡々と話すAの言葉をドフラミンゴは黙って聞いている。
海楼石の錠のせいで能力を使えないはずなのに、ドフラミンゴは指の1本も動かせない。
「…確か…そいつの名前も、"ドンキホーテ"だった…」
ようやく顔を上げたAの赤い瞳が、ドフラミンゴを射抜くように見つめる。
「…つまりあなたも、"天竜人"の一族だということね」
続く (更新停止中)
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
