66, 似て非なるもの ページ26
ニンファから聞き出した話は、到底無視できる内容ではなかった。
「…なるほどな。お前らもドフラミンゴを倒そうとしてんのか」
どうやら、小人族もドンキホーテファミリーを討とうとしているらしい。
「"も"？」
「ええ、信じて貰えないかもしれないけど…」
そう前置きしてから私達のことを話せば、ニンファがキラキラと目を輝かせた。
「なら、私と一緒に隊長の元へ行きましょう！」
「…話の腰を折るようで悪いが、さっきから言ってる隊長ってのは一体誰なんだ？」
「隊長は隊長れす！コロシアムにいる"片足の兵隊"れす!!」
「…そうだわ、それを聞きたかったの。ねェニンファ？この国にいるおもちゃ達って一体何なの？何かの"能力"よね？」
まだ腑に落ちないように唸るハルをよそに私が捲し立てるように言えば、ニンファは少し顔を曇らせた。
「…おもちゃは、元々人間なのれす。みんな、ドフラミンゴが連れてきたある能力者により、おもちゃにされてしまったのれす…」
「……そう、なるほどね…」
「つまりおもちゃへはなりたくてなるわけじゃねェってことだな」
ハルの言葉に、ニンファは何度も大きく頷く。
「"万国"とは似て非なる形態ね」
「"人間をおもちゃに変える能力"なんて、警戒に越したことはねェな」
「…はい…おもちゃになっている人の中には、きっと私達の"仲間"もいるのれす…」
「…ねぇ、もう1つ聞きたいのだけれど…」
シュンと落ち込んだ様子を見せる彼女の頭を軽く撫でてから、もう1つ、気になっていた事について口を開く。
「…ドフラミンゴは、本当に"王下七武海"を辞めたの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
