65, "妖精"さん ページ25
「じゃあ、あなた達が"妖精"なのね？…皆笑って済ませてたけど、盗みは良くないんじゃないの…？」
「私達はこの国の"緑の管理者"れす。この国の大人間達は、私達に色んな物をくれるのれす」
あくまでも、"盗んだ"ではなく"貰う"という認識らしい。
少し呆れを感じたものの、本人達がそれでいいなら、部外者の私が口を挟む必要は無いだろう。
「…そう言えば、あなたに聞きたいことがあるのだけど…」
「なんれすか？」
「……打ち解けてるとこ悪いが、お前ら名前くらい名乗れよ」
そう呆れた声で言ったハルに、はっとして慌てて名乗る。
「ごめんなさい、忘れてたわ。私はA。こっちはハルよ」
「Aさんとハルさんれすね！私はトンタッタ族のニンファれす」
にこにこと笑うニンファに釣られて笑みが零れた。
かわいらしい姿に癒されていると、今度はニンファが何かを思い出したように慌て出す。
「はっ！私、こんなことしてる場合じゃないのれした！大変なのれす!!早く隊長の元へ行かなくちゃ!!」
「…隊長…？」
「はいなのれす！私は"偵察部隊"!!今起きてることを報告する義務があるのれす!!」
引っ掛かりを覚える話し方に、ハルと顔を見合わせてから、私は口を開く。
「…ニンファ、ごめんなさい」
「？」
「"その話、詳しく聞かせて"」
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
