58, いつもの事 ページ18
「…何を言ってる」
「こちらのセリフですよ、船長」
ピリッとした雰囲気の中、Aとローが向かい合っている。おれはそこから逃げるように少し離れた場所に座っている。
こうなっている原因は1つだけ。
船がドレスローザへと到着し、ローが決めた"チーム分け"にAが噛み付いたのだ。
「私が『船の安全確保チーム』に入れば、この船の安全は確保できませんよ」
「じゃあドフラミンゴがお前を狙っているとわかっていながら、お前を上陸させろってのか」
「そうです。それが1番いい」
「ふざけるなよ」
「こちらのセリフです」
「…ちょっと、止めなくていいの？あれ」
「ほっとけよ、いつものことだ」
ナミが困惑した様子でおれに聞いて来るが、本当にこれはいつもの事なのだ。心配する必要は無い。
「心配していただくのはありがたいですけど、この船に私がいては、ここが標的になります」
「だから…」
「−だからと言って船長と行くのは危険なのはわかってる。だから『工場破壊チーム』にと言ってるんです」
それを聞いてローは黙る。
Aはしっかり先を見通しているのも、ローに心配されているのも理解した上で言っている。
1度深く息を吐いてから、ローは渋々といった様子で了承の意を示した。
「今日は丸く収まった方だ。白熱すると殴り合いしてる時もあるからな」
おれの言葉にナミだけでなく周りも驚いたようだが、特に気にすることなくAの肩に飛び乗る。
「だったらおれも『工場破壊チーム』だな」
「ええ、そうね。頑張りましょう」
未だ納得していないようなローに向かってざまあみろと舌を出す。
おれはいつどんな状況でもAの味方をやめるつもりは無いのだ。
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
