53, お風呂 ページ13
「ねぇA、一緒にお風呂入らない？」
パンクハザードから無事に出航したその日の夜。
主にモモの助君がロビンさんとお風呂に一緒に入ったことなどで一悶着あったものの、ようやっと平穏な雰囲気が包んでいた。
「…お風呂ですか……？」
「そうよ。どうせ入るつもりなら一緒に入りましょ？」
楽しげでありながらもどこか威圧感のある笑顔に頷き、ナミさんと一緒にお風呂に入ることになった。
そんなこんな、半分乗り気ではなかったのだが…
「…はぁ…波に揺られて大浴場だなんて……贅沢だわぁ…」
体を洗ってから大きな湯船に浸かると、体の疲れが取れるようで、ついつい自分からも力を抜いてしまう。
「…たまにはいいよな、こういうのも」
「お前らの船は風呂無いのか？」
当たり前のように一緒に来たハルは湯船は大きいからと桶にお湯を入れてそれに浸かっている。
ナミさんに誘われたらしいトニー君も一緒に入っている。
人間2人と動物2匹でも全然狭くない大浴場だなんて羨ましい限りだ。
「… ロビンも言ってたけど、あんた帽子とかフードとか、取った方がいいわよ？」
「……ありがとうございます。気持ちだけ受け取りますね」
「…まあいいけど、もったいないわね」
呆れた顔をするナミさんに適当に返事をして、更に少し力を抜く。
そこからポツリポツリと話をしながら、トニー君が上がると言ったことに合わせて全員お風呂を出た。
「…ナミさん、私の荷物って…」
「ああ、あんたのだけじゃ無くてトラ男くんのも入ってたでしょ？だからダイニングに置いておいたわ」
その言葉に頷いてダイニングへ向かう。
普段から、お風呂上がりは髪が濡れているため、帽子もフードも被らない。
その代わりと言ってはなんだが、伊達メガネをかけているのだ。
そのメガネを取るためにダイニングの扉を開けると…
「…え…な、なんですか……？」
ダイニングにいた人達がこちらを唖然とした表情で見てくる。
とりあえず、肩に乗っていたハルを盾にするように顔の前に構えた。
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。とても気になるところで終わっていて……続きは長い間時が経っているので、ないのでしょうか……？とても主人公と話の流れが気に入って是非続きがあれば読みたいです。書いてくださるならゆっくりと待っていたいです。 (2020年5月28日 2時) (
レス) id: c2ca6770a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2019年9月23日 17時
