賭博の一匹狼5 ページ45
店員にターゲットの画像を見せて、何か情報を持ってないか聞いてみたのだが、
答えは…
『(…………ノー…か、)』
頬杖を突いて、グラスの中の氷をカランと鳴らす
揺れる氷を眺めながら、ぼーっとする頭で物思いにふける
…………もし…
あの時…、あの手を取っていたら…
──俺と一緒に来れば、すぐにでも謎は解けるぞ…？
脳裏に浮かぶ、あの夜の光景…
"謎は解ける"
その言葉と差し出された手は、私にとって何よりも魅力的なものだった
結果として、私はその要求を蹴った。しかし…一瞬自分の覚悟に迷いが生じた。
すぐに断ることができず、ドフラミンゴのあの表情を見るまで私は葛藤していた
この苦しい現状から脱却する近道を、あの人は私に与えようとした
あの人の事だ…きっと何か企んでいるはず。
そうだと分かっていても、悪魔の囁きに耳を貸してしまった…
『(……………ま、…あの憎たらしい顔を見て、その迷いもすぐ吹っ切れたんだけどね、。)』
グラスの氷を指先でくるっと回す
………、、頭が重い…
今日こそはぐっすり寝てやる！！と意気込んで床に就いても、結局毎度ひどい顔で朝を迎えるのよね……
『………はぁ………ご馳走様、』
巾着の中の小袋からベリーを出してカウンターに置く
「毎度！！」
椅子から立ち上がろうと体を横に向けた、その時…
ﾄｯ、
『…？』
立ち上がるのを遮るようにカウンターに置かれた腕。見上げると、巨体の男が私の真横に立っていた。
男「よォねーちゃん！1杯付き合え！」
『…………』
男「なあいいだろォ？1杯ぐらい」
ニタニタする男を無視して強引に席から立ち上がる
男「おいねーちゃん！！」
『、ごめんなさい。』
一言そう断り、出口へ向かう
『…………』
………めんどくさ…。
出入口付近でこちらを見て不敵に笑う男達
その男達が、同じマークのタトゥーを体の何処かしらに入れていることに気づく
男「…大人しく俺達と付き合えや。なぁに、怖がるこたァねぇ。」
カウンターに手を付き、傲慢な態度で下品な笑みを浮かべる男を見る
その男の首にも同じマークが彫られていた
男「俺達ァ、なにもお前さんに悪さしよォって訳じゃねぇ。
……ちと、儲かる話があってよォ？？」
『…………』
……あのマーク……"ヤドカリ"？
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黒髪の色白さん(プロフ) - ミるくさん» コメント呼んだだけで発狂するぐらい喜んだのは初めてでございます。。ご期待に応えられるようこれからも頑張っていきます！！ (2021年5月22日 0時) (
レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミるく - すっごい面白い！笑更新が待ち遠しくてこの作品のために一週間乗り越えられます笑笑これからも更新頑張ってください！ (2021年5月21日 22時) (レス) id: bca0fd11c6 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の色白さん(プロフ) - 美優さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても感激しております！！これからもよろしくお願いします＜(_ _)＞ (2021年5月16日 2時) (レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すごく面白くて一気読みしちゃいました！更新楽しみにしています！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: 752e5a7709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒髪の色白さん | 作成日時：2021年5月11日 0時
