嗤ウ...5 ページ40
『…………ハｯ、！！………ﾊｧ………ﾊｧ』
拘束が解け、前にガクッと崩れる。その時、首から創造で創り出された針が落ち、地面に転がった。
震える手で恐る恐る自分の喉に触れる
意識…してなかったのに…
突如自分の体が創り出した鋭い針。自己防衛で出現した代物を凝視する。
「…なァ…A…」
『…………』
「………自分が何者なのか…知りたいだろ…？」
『………………』
「……俺と一緒に来れば、すぐにでも謎は解ける…」
顔をゆっくり上げ、彼を見る
そう言って手を差し伸べてきた彼の顔は
嗤っていた…
武者震いなのか、単に恐怖しているだけなのか、私の体はブルブルと震えていたが
何の抵抗もできなかったさっきまでとは、少し違っていた
『…………………自分が何者かは……』
自分の足で立ち、彼と向き合う
『………自分で…見つける……』
『………あなたの助けは………今は要らない………』
「…フフ………"今は"…かァ？？」
『………あなたとは…とんだ腐れ縁ね…………
…私があの実を食べた瞬間からこの関係は始まって、……その終わりは………私か、あなたが死ぬときよ……』
「……フッフッ」
彼はまた嬉しそうに笑う
手をポケットへ突っ込みふてぶてしい態度で私を見下ろす
そして1歩ずつ後ろへ下がり、端まで行くとふわりと空中に浮かび上がった
『………あなたとは、もう二度と顔を合わせたくない』
「…フフ…それァ無理な話だ…!!……なんたって…"腐れ縁"なんだ………また近いうち、会うことになるぜ…？」
『……だからその時は………全力であなたから逃げる……』
「…それじゃァまるで鬼ごっこだなァ…!!……、ま精々、鬼に捕まらないよう逃げ回るこったァ…!!!」
風に揺られるように夜空へ消えていく彼の姿を、気配が完全に消えるまで見届ける
再び1人になった空間は、異様なほど音がしなかった
ｶﾗﾝ…
さっきまでの緊張が解け、手から拳銃が落ちる
…彼とは、またいつか会うことになる。…そう遠くない未来で、必ず私に関わってくる。
……あの男は、私の心に最も影響を及ぼした人物。
だからこそ、切っても切れない縁があの男とはある。
…………殺したいくらい………憎い相手………
…
『……………ドフラミンゴ…』
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黒髪の色白さん(プロフ) - ミるくさん» コメント呼んだだけで発狂するぐらい喜んだのは初めてでございます。。ご期待に応えられるようこれからも頑張っていきます！！ (2021年5月22日 0時) (
レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミるく - すっごい面白い！笑更新が待ち遠しくてこの作品のために一週間乗り越えられます笑笑これからも更新頑張ってください！ (2021年5月21日 22時) (レス) id: bca0fd11c6 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の色白さん(プロフ) - 美優さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても感激しております！！これからもよろしくお願いします＜(_ _)＞ (2021年5月16日 2時) (レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すごく面白くて一気読みしちゃいました！更新楽しみにしています！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: 752e5a7709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒髪の色白さん | 作成日時：2021年5月11日 0時
