嗤ウ...2 ページ37
「…………ここはな、お母さんにとって特別な場所なんだ………」
……………へえー……………
「…………この場所から見えるこの景色が、お母さん大好きでね………
…………いつもここへ来ては、飽きずにいつまでも眺めてたんだよ………」
……………あれ…なあに…？……………
「……………あぁ、あれ。………………あれは……………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『…………』
うっすら目を開けると、まだ辺りは闇に包まれていた
横から仰向けに寝返ると、目の前に広がる雲ひとつない夜空を仰ぎ見る
目に入ったのは満天の星。何も考えずただぼーっと広がる星の河を眺めていた。
『(……………綺麗…、…)』
暫く見とれているとすっかり目が覚めてしまい、スっと起き上がり石階段に腰掛け、頬杖をつく
どんなに悩んだって、結局いつも答えは出ない。
『(………………私って………誰なんだろう。)』
そんな無意味な事を、1人になると度々考えてしまう。
考え悩んではいつも答えが出ず、宛のない旅を繰り返す。そして虚しくなって1人で落ち込んで、早く朝が来ないかとベッドの中で縮こまる。
…夜は嫌い。
闇が私を取り込もうとしているようで…恐い。
『(……………はやく、…朝が来てほしい。)』
自分の肩を抱いて足に体をうずめる
肌寒いわけではない。
こうしてないと…、こうして自分を守っていないと、恐くてどうにかなってしまいそうで、堪らなかった。
──おまえは、一体……何者なんだ、、
いつかローに言われたあの言葉だって、何度も自分自身に問うた
……私は…何者で…
…何処で生まれて……誰と暮らしてたの…？
また今日も、答えの出ないそんなことを自分に乞う
『…………………、？……』
先程まで後ろから吹いてくる追い風だったのが、不自然な向かい風に変わった
『…………』
胸が騒ぎ出す…
『………………』
蹲っていた体制から、目を上げ…顔を上げ…上体を徐々に起こしていく
あの時と同じ、不気味に微笑む口元
何がそんなに嬉しいのか、
口角を上げ、私のことを嘲笑うかのような笑み
あの時と変わらない…
その不愉快な顔…
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黒髪の色白さん(プロフ) - ミるくさん» コメント呼んだだけで発狂するぐらい喜んだのは初めてでございます。。ご期待に応えられるようこれからも頑張っていきます！！ (2021年5月22日 0時) (
レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミるく - すっごい面白い！笑更新が待ち遠しくてこの作品のために一週間乗り越えられます笑笑これからも更新頑張ってください！ (2021年5月21日 22時) (レス) id: bca0fd11c6 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の色白さん(プロフ) - 美優さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても感激しております！！これからもよろしくお願いします＜(_ _)＞ (2021年5月16日 2時) (レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すごく面白くて一気読みしちゃいました！更新楽しみにしています！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: 752e5a7709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒髪の色白さん | 作成日時：2021年5月11日 0時
