闘う掃除婦24 ページ33
朝霧に包まれたモビー。デッキへ出ると、床でぐうすかといびきをかいて眠るクルー達が目に入る。
ぐっすり眠る彼等を起こさないよう静かに船尾の方へ向かう
『…………』
船尾の柵に肘をつき、日が昇る前の暁の海を1人眺め、
この船を出る前に暫く物思いにふける。
そろそろ出発しようと思い、腕輪からガブリエルの槍を出し空中へ構えた
丁度その時、人の気配に気づき、その方向へ目をやる
「………この船を出るのは、もう少し先なんじゃなかったのか？」
『……エース、』
いつの間にか起きていた彼
『…随分早いのね。…まだ日の出前よ？』
そう聞くと、それに対する返事はなくスタスタと歩み寄ってくるエース
一度空中へ構えた槍を下ろす
何か言いたそうで、でも言おうか迷っているような難しい顔をする彼
目の前に来た彼の握られた拳を見て、少し罪悪感を感じた
ｴｰｽ「………俺が『あなたにキスされたからじゃないわ』
『……今日出発するのは自分で決めたの。……誰かのせいって訳じゃない』
ｴｰｽ「…………」
『言ったでしょ？、もう気にしないでって、
…私はエースのこと怒ってないし、出発日を早めたのも、早く旅の続きがしたくなったからよ…』
沈んだ表情で黙りこくるエース
徐々に明るくなっていく空。船尾から見える日の出前のその光景に目をやる。
『………私ね、、自分が何者なのか、1日でも早く知りたくなったの…』
ポツポツと言葉が出てくる
『…あなた達とやる宴、本当に楽しかった。……なのに、、』
薄明とは美しいものだ…
見ているだけで、何かが溢れ出てくる…
『………心の底からは…楽しめてない自分がいる……』
ｴｰｽ「…………」
『………サッチがね、また遊びに来いって。……いつになるかわかんないけど…また皆に会いにくるから』
ｴｰｽ「…………」
『その時は、何の隔たりもなく皆と宴がしたい、………あなたとも…』
『…………次は…"あなた"に会いにくる。』
エースを見ると少し驚いた表情をしていたが、
ｴｰｽ「、んだよ…それ…」
すぐに崩れ、いつもの暖かい彼に戻った
その表情が見れた事で、私は嬉しくなり、自分の顔に熱が籠っているとも知らず、彼に笑いかけた
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黒髪の色白さん(プロフ) - ミるくさん» コメント呼んだだけで発狂するぐらい喜んだのは初めてでございます。。ご期待に応えられるようこれからも頑張っていきます！！ (2021年5月22日 0時) (
レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミるく - すっごい面白い！笑更新が待ち遠しくてこの作品のために一週間乗り越えられます笑笑これからも更新頑張ってください！ (2021年5月21日 22時) (レス) id: bca0fd11c6 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の色白さん(プロフ) - 美優さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても感激しております！！これからもよろしくお願いします＜(_ _)＞ (2021年5月16日 2時) (レス) id: b48d1e31b9 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すごく面白くて一気読みしちゃいました！更新楽しみにしています！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: 752e5a7709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒髪の色白さん | 作成日時：2021年5月11日 0時
