毛糸のぱんつとメガネ前編(ytxym)

＝赤い風船・７＝ ページ7

「涼ちゃんは、何がい？」


兄ちゃんのあざとさに

やられながらも、平常心、平常心。


「そっだなぁぁー
　何がいいかなぁ・・。」


「んふふ♪」

可愛く微笑んだ兄ちゃんは

ふわりとスカートを揺らし

熊のぬいぐるみを抱き締め

あざとく言った。


「ねぇ涼ちゃん。
　じゃあ、おにく屋さんの＿＿
　高木商店のコロッケにしょっか？」


「えぇ〜〜。ダメだってっっ。
　オレ、雄也さんにこのカッコ
　見られたら、ちょーハズいって！」


「そう？＿＿でも今日はね雄也
　お店番してないと思うよ、きっと」


「うう〜〜ん、、でもおばちゃんに
　見られっかもだしさ〜。。」


「そっか〜。。ま、いいや
　とにかく行こ。時間なくなっちゃう！」


「あ、、う。うん。。」


＿＿＿＿＿＿

＿＿＿



家から徒歩５分ほどのトコにある

平成商店街。


よくある極々フツーの商店街だ。

アーケードをくぐり、商店街へ＿＿。


オレは、キョロキョロ。

コソコソ、キョロキョロ、コソコソ。

キョロコソだ。。



「ちょっと涼ちゃん！
　何してんの、挙動不審っ」


「いや、だってさ〜〜。。
　いつアイツらが来るかもってさ〜
　＿＿ツレに会ったら、マジしぬべ」


「え〜、平気だよー。
　バレない、バレない」


「＿＿そっかな？」


「ん。平気。
　だって涼ちゃんってば
　完璧に、じらじょだもんっ」


「そっか、そっか、そうだよな。
　まぁその前に、アイツらバカだし
　分からんか。女の区別つかんかな
　きっと。」


「ふふふ」


「え〜っと、風磨は平気だろ、じぇしも樹も
　大介、蓮も大丈夫だな。あとは、ふふふ
　紫耀も優太もぜってぇ平気っ。ぜってぇ
　バレねぇな。＿＿まぁただ1人気になんのは」

「なんのは？」


「＿＿健人。
　健人が、、でもどうだろな、、」


何て考えてんと、兄ちゃんが

オレの顔覗き込む。

わ。。マジ可愛い〜〜。


「しっかし兄ちゃん。
　マジ可愛いなぁー」


「ふふふ。もぉ〜涼ちゃんってば
　さっきから、そればっか」


「いや〜だって、ほんとに
　可愛いからさ〜」


「ほんと？ほんとのほんとに？」


「ああ。めっっっっちゃ可愛いっ。
　自信もって大丈夫だって！
　学校行事も大成功だって！
　ふふ。高木商店で、
　もし雄也さんに逢ったら
　めっちゃ驚くんじゃね？！」


「そ。。そっかな、、」


「うん。びっくりすんよ
　ぜったいっ」


「...ねぇ涼ちゃんさ＿＿」

　
　
　

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