毛糸のぱんつとメガネ前編(ytxym)

＝赤い風船・２７＝ ページ27

「ホントに、ごめんね」


「う゛〜〜〜」

何故だか恥ずかし過ぎて

唸っているオレに、英国紳士は近付き言った。

「実は、君の事探していたんだよ」



「。。。え？探して＿＿？？」


驚いてパッと顔を上げたオレの隣に

スッと腰掛け、オレを見つめる。

「ああ。君に＿＿＿」



顔を覗き込まれ、た＿＿。

あ、あの時の優しい目。

あの時の、声。



＿＿も、もしかして、告白？！



「君にさ＿＿」


「は、はぃ。。」


「君に、お兄さんっている？」



ガクッッ＿＿。( ；´Д｀)

告白だと思った自分を殴りたい。。


恥じらいながらも立ち直り

返事をするオレ。。

「は、はぃ。兄、、いますけど＿」



「そっか！やっぱり、そうだよね、
　よかったっ。」



優しい微笑のグレードアップバージョンが

眩しすぎて、面食らいながらも

頑張って受け答えする、オレ。


「よか、、った？
　えっと、なんですか？」


「あ、うん。しかしお兄さんに
　ソックリだね」



そっくり＿＿？？そっ、栗？？

んーっと、オレって兄ちゃんに

似てるっけ？似てる？

いやいや、似てないと思うけどー。。



「あのー、、オ、わたし＿＿
　兄に似てるっていわれた事
　あんまりなくって、、その〜
　兄は可愛いかんじの人なので」


「うんうん、そうそう。
　可愛い感じで、綺麗な人だね」


「あー、、。。」


まぁ、そうだよな、兄ちゃんは

かわいいしー、美人だ。うんうん。

納得、納得。

オレって、兄ちゃんに似てたんだな。

そっか、そっか。


「それで、あの〜、兄がなにか？」


「あ、ああ。あのね、実はね＿＿
　この前君とこの公園でわかれた後
　商店街に戻る道で、これ。これを
　拾ったんだよ」


「ひろった＿＿？？」



パッとオレの前に、差し出されたのは

・・・原付免許証。。


「え＿＿＿っっ？！」


お、オレのやないか〜〜い！！

「君のお兄さん、
　バイクに乗るんだ」


「あ゛っっ」



兄ちゃん(慧)じゃなくて

オレ？！オレの原付免許証じゃん！！


つーか、オレの兄ちゃん免許持ってねぇしっ

だって、兄ちゃん言ってたし

『雄也の後ろ乗るから、いんな〜い』って！



つ〜か、落としてたんか〜〜い！

つか、紛らわしいなっっ。



オレの兄ちゃんは1人じゃいっ。

でも、どーすんだよ。

もう後に引けねぇ。。

オレでした〜って、言えるか〜〜いっ！



「えーっと、そぅですね。。
　うちのおにいちゃんは
　バイクのりま、す。。はぃ」

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