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カーテンの隙間から入ってきた光で目を開け、最初に思ったのは「俺どうしたんだ？」だった。
昨日はたしか…Aさんと仕事で深夜まで外にいて、終わってから帰っている途中で…気を失ったんだ。
「…ここは…」
だとしたら病院にでも運ばれたか？…いや、ここは病院じゃない。服はコスチュームじゃないが患者衣でもない。上下普通のスウェットだ。起き上がって辺りを見渡すと、知らない家具が並んでいた。俺の家じゃない…。
少し小さめのベッドから降りて部屋のドアへ近づくと良い匂いがした。まさかと思いつつゆっくりドアを開け、匂いのする方へ足を進める。匂いの元はやはり台所。そしてそこにいたのは、
「…Aさん？」
「！起きたか相澤、おはよう」
部屋着姿のAさんだった。料理をしていたようだ。彼女は作業を止め、俺に近づいてきた。
「おはよう…ございます。あの」
「どこか痛むところとかないか？気持ち悪いとかは？」
「いえ、特にないです」
「良かった…。あ、とりあえずお風呂入ってきな。こっちね。タオルはカゴの中にあるやつ使っていいから。服もそこにあるのと取り替えていいよ」
あれよこれよと言われるまま、洗面所へ押し込まれていた。バタンとしまったドアを見てため息をつく。結局何がなんだかさっぱりわからないじゃねえか。
とりあえず風呂に入るか…。再びため息をついて俺は服を脱ぎ始めた。
「お風呂、ありがとうございました」
「うん、全然いいよ。服もサイズ合って良かった。…下着は無くて悪いな」
「下着は出されても流石に着づらいです」
この年で付き合っていない異性から下着をもらうというのもどうなのか…。だから俺は他の服だけ借りた。
「じゃあ朝ご飯にしよう。作ったんだ、食べてって」
「…何から何までありがとうございます」
家でちゃんとした朝食を食べるのはいつぶりだろうか。仕事の疲れもあり、机に並べられたご飯や味噌汁、おかずを見て思わず涎がでそうになった。
…というか…夫婦になったみたいだ。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
前に弁当をもらったことがあるが、できたてということもあってそれ以上に美味しい。思わずこぼれた「美味しい」にAさんは照れ臭そうに「良かった」と呟いた。
「それで…俺は一体どうしてここに？」
「帰る途中で倒れたのは覚えてるか？」
「はい」
「最初は怪我でもしたのかと思ったが…よく見たらただ気持ち良さそうに寝てたんだよ」
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ユキヒメ - めっちゃ面白いです！相澤先生の可愛さとカッコよさどちらも出ていてお気に入りです！更新楽しみに待ってます！ (2021年7月27日 15時) (
レス) id: 68ce7e55eb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - なんどもすみません！！更新待ってました！！この続きがめちゃめちゃ気になります！もう本当にこの小説面白くて大好きです！続き楽しみにしてます！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: 9ef0a88e71 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめましてこんにちは！この作品が大好きで最近はいつも拝見させていただいてます！この作品ほんとーに大好きです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月9日 1時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴(プロフ) - 船長 さん» ありがとうございます！更新頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。 (2018年7月8日 10時) (レス) id: 9ef0a88e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴 | 作成日時：2018年6月9日 13時
