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今日から職場体験が始まった。普段ならヒーロー科の座学がある教師達も、今日は職員室にいる。「授業数減るから暇だぜ〜」なんて言うマイクに「私なんてヒーロー科以外の授業一つも持ってないんだぞ」…なんて言うものならあの地獄耳校長が反応しないわけがない。ぐっと堪えた。
「Aさん、ちょっといいかな」
「…お前人の心読むこととかできるのか？」
「何のことだい？」
何も言ってないのに現れた校長に少しゾッとしたが、私の思っていたことではないらしい。
「忘れろ。で、何か？」
「仮眠室へ行ってくれるかい？塚内君が来ているんだ。オールマイトもいる」
「…わかった」
塚内とオールマイト。二人だけで話しているということは恐らくワン・フォー・オールが関係してくる話ということ。詳しくは聞かずに素早く仮眠室へ向かった。
「お仕事中にすいません、Aさん」
「いや、こっちこそわざわざ出向いてもらって悪いな」
仮眠室では既に二人が何かを話していたらしく、オールマイトの表情からただ事ではないと察し、「何を話ていた？」と単刀直入に尋ねる。
「脳無のことです」
「…USJにいた超再生超パワーの奴か」
「はい…情報漏洩になりますが、オールマイトとAさんには伝えなくてはいけないと思いまして」
「ああ、他言はしない」
「よろしくお願いします。事件のあと脳無のDNA検査を行ったところ、素性がわかりました」
そう言いながら見せてきたのは一人の男の写真。これは…
「前科持ちか？」
「はい。傷害、恐喝の前科持ち…まぁ、チンピラですね。そして奴の身体には全く別人のDNAが少なくとも4つ以上混在していました」
「…」
「全身いじくり回されているそうです。安っぽい言い方をすれば、『複数の個性に見合う身体』にされた改造人間」
「…なるほどな」
「しかしDNAを取り入れようが『馴染み浸透する』個性でもない限り、個性の複数持ちにはならない。そうですよね？」
「ああ。つまり…」
『個性を与えられる個性』を持つ奴がいる…
「死柄木の言ってたことを聞いてまさかとは思っていたが、恐らく…オール・フォー・ワンが敵連合の背後にいる」
「あの怪我で生きていたとは…！」
「…脳無は今どうしてる？」
「何をしても反応無し。思考停止状態です。いじくり回された副作用かと。もちろん調査はこれからも進めて行きますが、注意しておいてください」
「ああ、よろしく頼む」
私は震える手を隠すように握りしめた。
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ユキヒメ - めっちゃ面白いです！相澤先生の可愛さとカッコよさどちらも出ていてお気に入りです！更新楽しみに待ってます！ (2021年7月27日 15時) (
レス) id: 68ce7e55eb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - なんどもすみません！！更新待ってました！！この続きがめちゃめちゃ気になります！もう本当にこの小説面白くて大好きです！続き楽しみにしてます！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: 9ef0a88e71 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめましてこんにちは！この作品が大好きで最近はいつも拝見させていただいてます！この作品ほんとーに大好きです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月9日 1時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴(プロフ) - 船長 さん» ありがとうございます！更新頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。 (2018年7月8日 10時) (レス) id: 9ef0a88e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴 | 作成日時：2018年6月9日 13時
