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爆豪にはNO.4ヒーローのベストジーニストからも指名が来ていた。確か指名の中ではそこが一番レベルの高い事務所だったから、彼なら迷わずそこを選ぶだろう。それでも聞いたのはただの興味。
「あんたの事務所に行くに決まってんだろうが」
迷わず答えた爆豪に、私は苦笑するしかなかった。
「まるで昔の相澤なんだよ」
薄暗い廊下を歩いている中、Aさんはクスクスと笑いながらそう言った。
今日はAさんと帰宅時間が重なったため、駅まで俺と二人で一緒に行くことになった。仕事の話をしていた俺達だが、突然「そうそう」と何かを思い出したかのようにAさんが口を開き、初めに戻る。
「何のことですか？」
「爆豪だよ。なんか所々昔のお前にそっくりでね…」
「はあ…」
爆豪と似ているところなんてあったか？合点がいかず頭にはてなマークを浮かべる。
爆豪は口は悪いがセンスのあるやつだ。個性にも恵まれ学力もある。きっと強いヒーローになると信じている。そんなやつと俺が似ている、だなんて。Aさんは俺の考えていることがわかったのか、「ああ、見た目とか個性とかじゃなくてさ」と続けた。
「どこが似てるって言うんですか」
「性格…って言えばいいのか？根性あるところとか、ストイックなとこ。あと私の事務所は？なんて聞くところ」
「事務所？」
前半で少し照れ臭くなった俺だが、事務所という単語に首をかしげた。
「ドラフト指名、私の事務所から指名あるか？って聞いてきたんだよ。お前はインターンのときだったけどな」
爆豪がAさんに補習を頼んでいるのは知っている。最近はその回数も増えたと思う。体育祭の前だから、と思っていたが…
「私のとこから指名が来てたら私のとこにしたって。私のとこで学べることなんて無いのにな」
これは爆豪にも別の感情があると思っていいんだよな？
「Aさんのところで学べることはたくさんありますよ。まあ爆豪の方針とは合わないと思いますけど」
「お前はアングラ系志望だったからな。だからといって学べることなんて」
「たくさんありましたよ。技を盗んだり参考にしたり…己の未熟さに気づいたり…」
「ま、結果オーライか」
「ところで明日は雨らしいぞ」と笑うAさん。インターンのことを話し出すとAさんは無理矢理話を切る。俺の想いをわかっているからだ。それさえ悔しくて泣きたくなる。
眼帯なんて着けずに俺をずっと
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ユキヒメ - めっちゃ面白いです！相澤先生の可愛さとカッコよさどちらも出ていてお気に入りです！更新楽しみに待ってます！ (2021年7月27日 15時) (
レス) id: 68ce7e55eb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - なんどもすみません！！更新待ってました！！この続きがめちゃめちゃ気になります！もう本当にこの小説面白くて大好きです！続き楽しみにしてます！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: 9ef0a88e71 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめましてこんにちは！この作品が大好きで最近はいつも拝見させていただいてます！この作品ほんとーに大好きです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月9日 1時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴(プロフ) - 船長 さん» ありがとうございます！更新頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。 (2018年7月8日 10時) (レス) id: 9ef0a88e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴 | 作成日時：2018年6月9日 13時
