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「大盛りラーメン一つと玉子ラーメン一つ」
「はい！響木さん、大盛り一丁と玉子一丁です！」
「はいよ」
ここ、雷雷軒に今日も元気な声が響く。
私の名前は相澤A。年は25で、ここ雷雷軒の店員である。そして、店長である響木さんのところに居候させてもらっている。
というのも、もともと私はこの世界の住人ではない。ヒーローという職業のある世界でヒーロー活動をしていたのだが、ある日敵の個性によって別世界へ飛ばされたのだ。厄介なことに敵の個性はテレポート系のようなものだったらしい。おかげでもう７年も帰れず、この世界にいる。
敵に触れられて視界が真っ黒になったあと、目にとびこんで来たのは夕焼け。敵と交戦していたのは夜のはずなのに、一瞬で夕方になったから驚いたもんだ。外国の可能性も考えたが、たまたま近くを通っていた男…響木さんに道を尋ねたとき「あぁ、日本だ」と言葉が通じることに少し安心した。
しかしその安心も一瞬のことで、時が経ちすぎていることに疑問をもった。そして、場所を尋ねた時、疑問は絶望になる。
「ここは稲妻町。東京だ。」
「…はい？」
稲妻町なんて聞いたことがなかった。慌てて他にもいろいろなことを聞いた。この辺りのヒーローの事務所はどこか、何月何日か、自分の事務所に電話は通じるか。
そのうちわかったのは日付だけ。日付は私が思っている日付と一緒だった。今日だ。
でも、「ヒーロー」という単語には頭を傾げるだけだった。
そのあともいろいろ尋ねてわかったこと。
ここは私のいた世界じゃない。ヒーローのいない、別世界。パラレルワールドというものだったかな。
絶望しかなかった。私はあの敵の個性を詳しく知らないし、なによりヒーロー活動の後なのだ。お金がない。
顔を真っ青にしている私を見かねた響木さんは、
「とりあえずウチに来い」
と、私を雷雷軒に入れてくれた。
慣れた手つきで作られたラーメンをいただいて落ち着いた頃、響木さんは私にこう言ったのだ。
「行くところが無いならここに住み込みで働け」
働け、なんて命令のようだけど、行く場所も帰り方もわからない私にとっては救いの言葉だった。
「ありがとうございます…！よろしくお願いします」
この世界にもヒーローがいるじゃないか…溢れそうになった涙を拭って、頭を下げた。
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冷(仮) - イナイレ×ヒロアカだと！？最高じゃあないですかぁぁぁぁ！(更新頑張ってください！) (2019年2月7日 22時) (
レス) id: 43543d3530 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - やったーーーー！！！！！！夢主かっこいい！！ (2019年1月26日 20時) (レス) id: e08d45dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 面白いし、かっこいいです！！！！更新してください！お願いします！ (2018年10月21日 23時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
晃(プロフ) - 捕縛武器で冬海先生を捕縛したシーンが胸アツで凄くどきどきしました……！！今後の展開もすごく楽しみです！ (2018年8月28日 20時) (レス) id: 661c750830 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2018年7月31日 18時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴 | 作成日時：2017年10月23日 22時
