13話.長女の初デート。 ページ17
ー馴れ初め篇
＜エースにデートの誘いを受けてナース室に駆け込んでから三時間程が経ち外から騒がしい声がする＞
ー見張り台ー
隊員「「「島が見えたぞぉーッ！！！」」」
＜エリザに服を選んでもらって軽く化粧をしてからエースの部屋に向かう。廊下を歩いていると隊員達からの視線を感じる＞
ーエースの部屋の前に立ち深呼吸をして扉をノックするー
レーラ【エースくん、準備終わったわぁ。入ってもええかいな？】
ー中からガタガタッと音がした後に扉が開きレーラを見たエースが顔を真っ赤にして数秒固まるー
エ「お、おう。入っていいよ...」
ーエースの顔を見て眉を八の字にしながらー
レーラ【いつも、こないな格好しいひんさかい似合わへんかな...？】
エ「そ、そんなことねぇよ...。すっげぇ可愛い！」
レーラ【お、おおきに】
ーレーラの手を握って歩き出すー
エ「い、行こうぜ」
ー握られた手を嬉しそうに握りかえしてー
レーラ【えへへっ...】
ー甲板にでてきたエースとレーラを見てサッチがニヤニヤしながらー
サ「なんだァ。エース、お手手繋いでデートかァ？」
ーサッチを挑発する様にニヤリと笑いー
エ「おう！レーラとデートしてくるんだ」
サ「なッ...！？マジかよ...」
ー珍しく甲板に出てきたオヤジがー
白「レーラ似合ってるじゃねぇかァ！エース、レーラを頼んだぞ。気をつけて行ってこい。マルコ、これをエースに渡してくれ」
マ「よぃ。これは、オヤジからだよぃ。島で問題起こすなよぃ」
エ「オヤジ、ありがとう！行ってくる」
レーラ【オヤジ様おおきに！行ってくる】
ー甲板を降りる二人を見送ったオヤジと隊長達ー
ーオヤジが嬉しそうな顔で笑いながらー
白「グララララァ。長女の初デートかァ、めでてぇなァ...」
ー驚いた顔をしてー
サ「えッ...。レーラちゃん初デートなのか？」
ーナース長がにこにこしながらー
エリザ「えぇ。レーラ、男の人と付き合ったことも無いし手を繋ぐのも初めてなんじゃないかしら？そういうことだから、隊長達でちゃんとエース隊長を指導してくださいね？」
白「レーラを泣かせたらナース達が袋叩きにするらしいからなァ...。グララララァ」
ーマルコとイゾウが顔を引き攣らせながらー
マ「よ、よぃ。イゾウきちんと躾ねぇとおれらもしめられるよぃ」
イ「勘弁してほしいねぇ...」
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作者名：竜胆ましろ | 作成日時：2023年10月23日 14時
