自由に生きようよ、ね【ONEPIECE】 (ページ4)

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３話ページ4

─ノースside─

突然の豪雨に海兵たちが戸惑い、街の住民たちも急いで家に入っていく。砲弾の爆発の炎上も雨が消し去っていく。ここが廃船場で良かったぁ、街に被害出てたら遊びに来づらくなっちゃう。服が雨を吸ってどんどん重くなる。海軍から送られたコートが肩に重く圧し掛かる、のでポイッと投げ捨てた。

「あっ！またコートを脱ぎ捨てて！軍曹に言いつけますよ？」

『待って、今拾うから。軍曹ちゃんコートに関してホント厳しいんだよ。あー...重いー...』

「ノース中将！！海賊の船長及び船員等を全員捕らえました！！」

『皆仕事早いねぇ。海賊船と迫撃砲の残骸は私が始末しとくから軍艦で全員連れてっていいよ。皆も仕事お疲れ様～』

「あの、ノース中将はお帰りにならないのですか？」

『まだやることがあるから。軍曹ちゃんには言ってるからだいじょーぶ。それよりも！全員風邪ひかないように戻ったらすぐ着替えることー！！返事はー！？』

「「イエッサー！！」」

『ははっ、良い返事！』

濡れたコートを肩にかけて廃船の上に座る。海兵たちが慌ただしく走り回る様子を眺めながらこの子たちの上司は誰なのかとウォーターセブン近くにある海軍支部の人員を頭に浮かべては消していく。海兵の中には見知った顔が多くあるが、誰が誰のところに属しているかなんて覚えてない。一度でも会話してたら覚えてると思うんだけど。まぁ、いっか。私が裁く訳じゃないしな。上の人が把握してるでしょ、多分。
ボーッとしていればいつの間にか全員帰ったようで私一人になっていた。ちなみにまだ豪雨は止んでない。すんごい寒い。

『ふぁ...くしゅっ！』

まずいなぁ、これじゃ私が風邪ひきそうだ。そうなると軍曹ちゃんから𠮟られてじーちゃんのげんこつがふってくる。私は説教も痛いのも嫌いなのだよ。よし、遊びに行こ。ついでに着替え。

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『やぁやぁ、遊びに来たのだよー』

「なんじゃその変な語尾は」

『カクに言われたくないのだけど。カクじいって呼んであげよーか？』

「わしはまだ２１歳じゃ！！」

『さいでっか』

「こんのクソガキ！！」

ゴンッ！！

『いだあっ！！！何で殴んのさ！！』

「うっさいわ！！腹立ったんじゃ！！」

「二人とも黙りやがれ！仕事の邪魔だッポー！」

という訳で１番ドックに遊びに来た訳だが。あは、歓迎のかの字もないな。でもこの平和っぽさが好きだ。"正義"が必要な理由がよく分かる。

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