２７話 ページ28
─ノースside─
部屋には私と白ひげさんと不死鳥さんだけ。私が来た時には何人か部屋にいたみたいだけどエースと話してる時に出て行ってる。
いつ判断したかは知らないけど私と話す気はあったって訳だ。最初からそうしてくれれば船壊されなかったのに...。んや、まぁ、海兵なのが問題か。
とゆーか、エースが私の事を誰にも言ってなかったってことだよね。せっかく二つ名なんか付いてちょっと有名になったのに。
『自己紹介した方がいいですかね？』
「好きにしろ」
『じゃあしない方向で。めんどーですし。とりあえずエースの妹です、どーぞよろしく！』
「グララララ...生意気な小娘だ。何しに来た？」
『もちろんエースに逢いに』
「そうか...他にもあんだろ、言ってみろォ」
あの地震みたいな声は白ひげさんの笑い声だったらしいね。あの時聞こえた"声"と同じだ。
それにしても貫禄というか強面というか凄みというか...あ、威厳があるってのが一番しっくりくるな。せめて晴れた空の下で会いたかった。部屋が狭く感じるもん、広いのに。
さてさて、私の目的が他にもあるのはもうバレてるみたいだしどーしよーかなぁ。
もう少しゆっくりしてから言おうと思ってたんだけどな。んー、どんくらい滞在させてくれるのか聞かないとだ。
『どのくらい滞在してもいーですかね。私的には３日くらいは居たいんですけども』
「わざわざ来た割には欲がねェな...３日で満足かァ」
『まさか。エースが居るならどんだけでも居たいですけどねー、時間がなさそうなんで』
「...マルコ、席外せェ」
「！...二人きりにはさせられないよい」
『エースのオヤジさんに私が手を出すわけないじゃないですか。やっぱ鳥野郎って呼ぼうかな...』
「エースの妹でも海兵だからなァ。侵入させちまって気が立ってんだ...間違っても息子を馬鹿にはしてくれるなよ」
『二人とも家族想いですねぇ。手も出さないし馬鹿にすることもないんでご安心を』
両手を上げてニコッと笑えば露骨に嫌そうな表情をする不死鳥さんとそれを見て笑う白ひげさん。
私笑うと睨まれたりすること多いな。そんな腹立つ顔してる？ちょっと悲しいぞ。
嫌そうに部屋を出て行った不死鳥さんに後で何か差し入れよ。何が好きかな、見た目的にはパイナップルだけど鳥になれるしやっぱ豆好きかな。ハットリに会いたい。豆餌付けしたい。
「小娘、全部話すまではエースに会わせねェぞ」
『うあー...その脅し私にめちゃ効きます』
▽
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作者名：えると。 | 作成日時：2022年9月2日 22時
