自由に生きようよ、ね【ONEPIECE】 (ページ3)

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２話ページ3

─ノースside─

『到着...で、海賊どこだろ。何も聞いてなかったな』

港に船を止めて辺りを見渡すが海賊どころか海軍の姿も見えない。街の人の様子も特に異変は見られない。こちら側には知り渡っていないのだろうか。いや、よく見たら人が少ないか？街中を早歩きしながらとりあえず情報が得られそうな造船場に向かう。見知った顔を見かけるたびに声を掛けていくが有益な情報は得られない。懸賞金８０００万の海賊が暴れてるってのにこんな静かなことも早々ない。海兵達が被害を抑えてるのだろうか。それなら要請は来ないか。人がどんどん少なくなっているからこっち側であっていたらしい。

『あぁ、覇気なんて便利なものがあったっけな』

"声"を頼りに屋根に上って廃船場を見下ろす。上から見れば何と目立つことか。白い制服を着た海兵たちの団体とあほらしく派手に飾られた海賊船が一隻。船の甲板で仁王立ちしてる奴は確かさっきの手配書の中に居たな。なんか、こう、変な顔してた。あれが８０００万だっていうんだから世も末だ。DEADorALIVEだっけ。

『月歩』

バスッ

「！ノース中将が来たぞー！！」

『こらー！！大きい声出したらバレちゃうでしょうがー！！！！』

「中将が一番うるさいですー！！」

『ごめんねー！！嵐脚 "槍"』

ビュンッ

「グハッ！！」

「船長───────ッ！！！」

スタッ...ぐきっ

『いてっ！足ひねった！』

「中将！...大丈夫ですね」

『せめてハテナ付けて欲しいよね。大丈夫だけどさ。船長縛っといて、残りも蹴散らすから』

「了解しました！！」

船員が結構な人数いる上に武器が迫撃砲か。手こずってる理由も分からんではないけども、この海兵を率いてるのは誰だ。この人数なら大佐くらい居てもおかしくはないんだが姿が見えないってことは負傷して下がってるか、自分だけ逃げ出したか。前者の方がマシだけどどっちにしろ情けない話だなぁ。他に納得できるような理由があれば良いんだけど。

『嵐脚 "一"』

ビュオッ───！！

ドンッ！！ドンッ！！ドッカ─ンッ！！！

『そーいや迫撃砲って砲弾入ってるんだっけな。いやぁ、でっかい花火～...』

「消火ー！！急いで消火しろー！！！」

『あー、雨降るからいいよ。すぐ消えるさ、多分』

「多分じゃダメなんですよ！！中将！！こんなに晴れてるってーのに！！」

『降るよー、ほら』

ザ─────────ッ！！！

「なっ！！本当に、雨が、降った...！！」

▽