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暫くすると、一週間後にエースの処刑が行われると新聞の一面に掲載された。
いよいよ、全面戦争だ。
白ひげ本隊の船などを密かにコーティングしている間、私達は次々やってくる監視船を撃沈させていた。
そんな時、私は父様に呼ばれた。
｢一応聞くが、船を降りる気はあるか？｣
私の思考は一瞬停止した。
その言葉の真意を理解するのには時間がかかった。
コウとナース達は白ひげのナワバリの島に降ろしてきた。
私は降ろされなかったが、まさか今聞かれるとは思っていなかったからだ。
｢お前なら飛んでコウ達の所へ行ける。行くなら今のうちだ。｣
別れる際、死ぬ気はないけどもしもの時の為に、コウには色々と言い残してきた。
コウは泣かなかった。イゾウの背を見て育った息子は、強く逞しく育っていたのだ。
母としてそれは凄く嬉しかったけど、同時に少し寂しくもあった。
｢僕がナースさん達を守るから、安心してエース兄ちゃんを助けて来てね、絶対だよ！｣
そう言って笑顔で送り出してくれたんだ。
｢愚問ね。一緒に行くわ。コウにもそう言ってきたし、必ず助けて来てって言われてるの。いくら父様に戻れと言われても戻る気はないわ。｣
｢グララララ…お前も逞しくなったなァ。ま、これからが本題だ。お前には別で頼みたい事がある。｣
｢何なりと。｣
私は正座し直し、得物を側に置いて両手を前につく。
忠義を示す為に。
｢お前の能力はほとんど知られていない。その刀の事もだ。それをパドルシップとは別の、切り札にしたい。｣
｢それは…回復の方ですか？それとも翼の方ですか？｣
｢両方だ。それと炎もな。温度はどこまで上がるようになった？｣
｢少なくとも赤犬よりは上かと。｣
｢なら好都合だ。お前には赤犬の相手をしてもらいたい。正直、青キジや黄猿よりも厄介なのは赤犬だ。｣
｢分かりました。隊長とは別行動って事ですか？｣
｢ああ。マルコと一緒に、おれの近くにいてくれ。傘下にも目を配ってほしい。｣
｢…了解。父様の指示に従います。｣
｢頼むぞ。お前は確実にこっちのキーパーソンだ。｣
｢はい、分かってます。…娘として一つお願いしてもいい？｣
｢なんだ？｣
｢せっかく病気も治ったんだし…エースを奪還したら、全員で新世界に帰ってきましょう？自分だけ犠牲になるとか嫌よ。じゃなきゃ言う事聞かないんだから。｣
｢ああ、約束する。｣
大きな指を握り、私達は約束を交わした。
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哀羅(プロフ) - 六作目も無事に終わり、次はシリーズ第七章！！おめでとうございます！これからも応援してます！この作品に出会えて本当、幸せです。 (2020年10月27日 22時) (
レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あ、strawberry moonの6の話ですけどね！？6はもう最後まで書き上げていて、最後の確認中です！まだラストまで辿り着く気がしませんが...。応援嬉しいです♪ それと次回作は密かに下書き作ってあります笑 (2020年10月27日 20時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - ルイさん» えぇぇ！！もうラストがルイさんの中には…あるんですね？！凄い！私なんて新作作って更新スローになってるんで汗羨ましい！もちろんこれからも応援してます！ちなみに今のこのお話が終わったら次何書くか決めてますか？ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 夢主ちゃんは大切なものを守る為に必死なんですよね...！続編はまだですが、実はラストの構想はほぼ終わってるので、出来れば今日上げたいです！！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 主ちゃん攻めますね…！大丈夫ですか……！！万が一の時のイゾウさんの気持ちが計り知れない……。 (2020年10月27日 16時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月13日 1時
