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仕事に戻ると今日はもう書類仕事しかないらしく、自室で2人書類に取り掛かった。
｢オヤジ、どうだった？｣
どうやら血を使ったのが分かっているようだ。
本当にイゾウって察しが良いわよね。
｢病気、治ったって。何なら10年前よりも元気で数値もそれ以上だそうよ。｣
｢お嬢の血、本当に凄いな。｣
治ったと聞いたイゾウは嬉しそうだった。
絶対言わないし顔にも出さないけど、本当はいつも心配していた事を私は知っている。
｢エース、大丈夫かしら。｣
｢アイツなら大丈夫だと言いたい所だが…結構参ってるんじゃねェか？｣
｢あの子真っ直ぐだから…自分のせいでって自分の事責めると思うのよね。｣
｢意外とナイーブなんだよな。｣
｢そうね。はぁ…不安は的中しちゃったわね。｣
｢お嬢はこれが起こった時の為に頑張ってたんだろ？大丈夫、無事に皆で帰れるさ。｣
｢お願いだから…絶対死なないで。私より先に死んじゃ嫌だからね。｣
｢おれはまだ死ぬ気はないぜ。お嬢とコウを残して死ねるかよ。｣
｢なら良いけど…嫌よ私。貴方がいなくなるくらいなら私は…っ！｣
言い切る前にイゾウに唇を塞がれてしまった。
それは荒々しく、呼吸を奪うような、そして深いキスだった。
｢それ以上言ったら怒るぞ。その時はお前さんがおれの分まで生きて、おれの分までコウを愛して、育ててくれ。｣
｢分かってる、けど…耐えられない。｣
｢おれもさ。お嬢のいない世界なんて考えられない。だから必ず生きて、皆で帰るんだ。な？｣
｢うん…。｣
私の不安を覆い隠すように、力いっぱい抱き締め、たくさんキスをしてくれた。
コウを寝かしつけた後は、たくさん、愛してくれた。
絶対、私が守ってみせるから。
待っててね、エース。
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哀羅(プロフ) - 六作目も無事に終わり、次はシリーズ第七章！！おめでとうございます！これからも応援してます！この作品に出会えて本当、幸せです。 (2020年10月27日 22時) (
レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あ、strawberry moonの6の話ですけどね！？6はもう最後まで書き上げていて、最後の確認中です！まだラストまで辿り着く気がしませんが...。応援嬉しいです♪ それと次回作は密かに下書き作ってあります笑 (2020年10月27日 20時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - ルイさん» えぇぇ！！もうラストがルイさんの中には…あるんですね？！凄い！私なんて新作作って更新スローになってるんで汗羨ましい！もちろんこれからも応援してます！ちなみに今のこのお話が終わったら次何書くか決めてますか？ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 夢主ちゃんは大切なものを守る為に必死なんですよね...！続編はまだですが、実はラストの構想はほぼ終わってるので、出来れば今日上げたいです！！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 主ちゃん攻めますね…！大丈夫ですか……！！万が一の時のイゾウさんの気持ちが計り知れない……。 (2020年10月27日 16時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月13日 1時
