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＿Aside
エースからは時折連絡があった。
今日入った連絡ではアラバスタにいて、いつもうるさくもう耳にタコができる程に自慢していた弟が近くにいるらしく、物凄く嬉しそうだった。
このまま行けば会えるらしい。
一方私は、毎日試行錯誤していた。
どうやったら強くなれるのか、どうしたら大切な物を守れるのか。
それだけを毎日考えていた。
｢違う、もっと速く…！｣
｢ダメ、これじゃ負けちゃう。｣
｢もっと鍛えなきゃ…｣
ブツブツと独り言を呟きながら、鍛錬場で一人、黙々と技を極めていた。
それをコウが側で眺めていた所まではちゃんと覚えてる。
扉が開く音がして見るとイゾウがいた。
彼はどうやら怒ってるようだった。
｢お嬢、いい加減におし。いつまでやってるつもりだ。｣
｢うそ、もうそんな時間？｣
｢夕食にも顔出さないからサッチが心配してたぞ。もしコウがおれを呼びに来なかったら、まだやる気だったろう。｣
｢そんなに時間経ってるとは思わなかったの。ごめんなさい。｣
｢なァ、お嬢は何をそんなに焦ってるんだ？太刀筋にも拳にも焦りと迷いが滲んでる。そんなのいくらやったって無駄だぞ。努力の方向性を間違えてる。｣
｢じゃあどうすればいいの？私、もっと強くなりたい。ううん、ならなきゃいけないの。じゃないと何も守れないわ！｣
｢一人でやろうとするな。おれも付き合うと言っただろう。何故もっと頼ってくれないんだ。全部一人で抱え込んで…そんなにおれは頼りねェか？｣
｢違う！そんな事ない！…ごめん、私何も見えてなかった。あの悪夢に引っ張られて一人で思い悩んで、空回ってただけだわ。｣
｢全く…手のかかるお姫さんだよ。まァ、そんなお嬢を好きになっちまったんだからな。一人突っ走る嫁を止めるのも旦那の役目さ。｣
｢頼りになる旦那様で助かります。いつもありがとう。大好きよ、イゾウ。｣
｢おれは愛してるがな。｣
｢っもう！私も愛してるわよ。｣
誰もいない鍛錬場で、久しぶりに口付けをした。それは深く、甘いキスだった。
｢あー！母様と父様がちゅーしてる！！｣
｢なっ、コウ！？｣
その後コウが皆に言いふらして、暫く恥ずかしい思いをする事になるのだった。
イゾウは平気そうだったけど。
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哀羅(プロフ) - 六作目も無事に終わり、次はシリーズ第七章！！おめでとうございます！これからも応援してます！この作品に出会えて本当、幸せです。 (2020年10月27日 22時) (
レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あ、strawberry moonの6の話ですけどね！？6はもう最後まで書き上げていて、最後の確認中です！まだラストまで辿り着く気がしませんが...。応援嬉しいです♪ それと次回作は密かに下書き作ってあります笑 (2020年10月27日 20時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - ルイさん» えぇぇ！！もうラストがルイさんの中には…あるんですね？！凄い！私なんて新作作って更新スローになってるんで汗羨ましい！もちろんこれからも応援してます！ちなみに今のこのお話が終わったら次何書くか決めてますか？ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 夢主ちゃんは大切なものを守る為に必死なんですよね...！続編はまだですが、実はラストの構想はほぼ終わってるので、出来れば今日上げたいです！！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 主ちゃん攻めますね…！大丈夫ですか……！！万が一の時のイゾウさんの気持ちが計り知れない……。 (2020年10月27日 16時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月13日 1時
