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＿No side
クルー達は今にも飛び出しそうなエースを止めるのに必死だった。
どんな言葉も今のエースには届かない。
｢オヤジが追わなくていいって言ってんだ！！｣
｢ティーチはおれの隊の部下だ！！おれが追わないで誰が追うんだ！！｣
｢エース、頭を冷やせ！行くんじゃねェよい！！｣
隊長達が止めても全くもって聞く耳を持たなかった。
｢行かないで、エース。｣
鈴を転がすような声が響き、皆が一斉にそちらを向いた。
そこにいたのはデュースに肩を抱かれ、今にも倒れそうな程フラフラとした、Aだった。
｢Aッ！！大丈夫なのか！？｣
エースは自分を押さえつけていたクルー達を跳ね除け、真っ先に彼女の元へ向かった。
｢お願いエース。行かないで。お願い…。｣
いつも凛としているAとは思えない程にか細い声で、必死に懇願していた。
｢何でだよ！Aが、サッチが、こんなに傷付けられて…黙っていられる訳ねェだろ！！｣
｢父様の顔に泥を塗ってしまった。目の前にいて、みすみす逃がしてしまった私にも責任があるわ。｣
悔しそうに顔を歪ませ、Aはデュースから離れた。
きっと普段の彼女なら捕らえられたのだろう。
しかし相手が家族だった故に本気で手出し出来なかった。おそらくその場にいたのがAじゃなかったとしても、同じ結果だった筈。
だからこそ隊長達もクルー達も、そして白ひげも何も言えなかった。
｢父様、ごめんなさい。私、何も出来なかった…っ！ティーチは、最悪の力を手に入れてしまった。でも私も嫌な予感がするの。どんな罰も受ける。だから…今回は追わなくてもいい？お願い、します。｣
フラフラとした足取りで白ひげの元へ行き、Aは頭を下げた。
エースはぐっと唇を噛み締めそれを見ていた。
｢頭ァ上げろ。罰なんていらねェよ、お前が無事ならそれでいいんだ。追わなくていい。ここにいてくれ、A。｣
Aを抱き上げ、白ひげは優しい顔をしてそう言った。Aは安堵の表情を浮かべ、力尽きたように意識を失った。
｢誰がなんと言おうと、おれは行く。おれはアイツにキッチリケジメつけさせる義務がある！！｣
皆がAに気を取られている隙に、エースはストライカーで飛び出して行ってしまった。
｢エース！戻れ！！｣
｢行くんじゃねェエース！！戻って来い！！！｣
決して振り向く事なく、エースは行ってしまった。
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哀羅(プロフ) - 六作目も無事に終わり、次はシリーズ第七章！！おめでとうございます！これからも応援してます！この作品に出会えて本当、幸せです。 (2020年10月27日 22時) (
レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あ、strawberry moonの6の話ですけどね！？6はもう最後まで書き上げていて、最後の確認中です！まだラストまで辿り着く気がしませんが...。応援嬉しいです♪ それと次回作は密かに下書き作ってあります笑 (2020年10月27日 20時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - ルイさん» えぇぇ！！もうラストがルイさんの中には…あるんですね？！凄い！私なんて新作作って更新スローになってるんで汗羨ましい！もちろんこれからも応援してます！ちなみに今のこのお話が終わったら次何書くか決めてますか？ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 夢主ちゃんは大切なものを守る為に必死なんですよね...！続編はまだですが、実はラストの構想はほぼ終わってるので、出来れば今日上げたいです！！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 主ちゃん攻めますね…！大丈夫ですか……！！万が一の時のイゾウさんの気持ちが計り知れない……。 (2020年10月27日 16時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月13日 1時
